コラム
Nintendo Switch専門修理 よくある故障内容と修理方法を解説
Switch/SwitchLite修理専門のゲームドクターです。
Switch/Switch Liteが故障してしまった時にどうしてますか?
そのまま修理に出したたり、買い替えてしまったりなど人によって対応方法は様々だと思います。
もし修理する場合、まずはメーカーに修理を依頼をすることが多いと思います。
しかし、そこで思ったより修理に時間がかかったり、データが消えてしまうと言われたことはありませんか?
その失ってしまう可能性があるセーブデータをSwitch/Switch Lite専門の修理業者「ゲームドクター」にご依頼をいただければ、そのままで修理することが可能です。
本日はNintendo Switch/Switch Liteをメーカーに修理を出した時・メーカー以外の専門の修理屋に出した時の違いや、今まで何百台と修理をおけてきた中で多い故障とその修理方法について解説をしていきます。
これを読めば、修理までの流れから今故障しているSwitch/Switch Liteが直せるかが分かります。
目次
Nintendo Switchのメーカー修理・専門修理業者の違い
まずはメーカー修理と専門の修理業者の修理の違いについて記載していきます。
分かりやすくメーカー修理とゲームドクターの修理プランの違いをまずは見ていきます。
・セーブデータ:パーツ交換であれば残るが重度破損や故障内容によっては完全消去
・料金:数千円〜(保証期間で自然故障の時は無償)
・保証:保証期間あり
・対応方法:郵送のみ
・期間:通常10日から2週間ほど
・支払い方法:代金引換の現金のみ
・セーブデータ:基本的に全ての修理で残すことが可能
・料金:4,400円〜19,800円(税込)
・保証:メーカー外で修理すると保証がきかなくなります。
*独自の保証として修理後1ヶ月の動作保証をお付けさせていただきます。
(基板修理の場合は保証なし)
・対応方法:郵送のみ
・期間:最短1日〜最長5日
・支払い方法:代金引換の現金のみ
大きく違う所は「セーブデータを維持できるかどうか」・「修理の納期」となります。
もちろん、メーカー修理でもデータを維持できる修理もありますが、本体の破損具合によってはメイン基板の交換修理となり、データは消えてしまいます。
納期に関してもメーカー修理だと基本的に10日〜2週間が平均的な納期になります。
値段に関しては保証内であれば無償で修理が受けれたりと、意外と修理費用が安いのはメーカー修理なんです。
その他はメーカー修理と似たり寄ったりです。
ゲームドクターではなぜデータを維持したまま最短1日〜で修理できるのかも、後半でご紹介していきます。
Nintendo Switchのよくある故障内容と実際の修理方法
では、今まで数百台規模でSwitchの修理を行なってきた私たちリペアスタッフが「よくある故障内容」と「その修理方法」を紹介していきます。
Nintendo SwitchLiteにも共通するものが多いです。
Nintendo Switchが充電できない
Switchの充電トラブルは非常に多いです。
Type-Cの充電口を搭載しているのですが、充電しながら使用したりテレビモードを使用するためにドックに差したりすることで、Type-Cの充電口が破損しやすくなります。
この辺は構造上の問題なので仕方ない部分ではありますが、かなり多い修理案件ではあります。
ゲームドクターではこのTypr-Cの充電口を交換する修理を行なっています。
このようにUSBを外して、新しいUSBを取り付けていきます。
このように充電不良は基本的にUSBの交換で修理が可能です。
しかし、USB破損によりメイン基板がショートしてしまうこともあり、その場合は基板の修理を行います。
この基板修理というのは次に紹介する症状で行うことが多いです。
【プロが解説】Switchが充電できない原因と修理の依頼方法【3分で分かる】
Nintendo Switchの電源が入らない
続いて多い症状としてSwitchの電源が入らないトラブルです。
メイン基板の損傷により起動ができなくなってしまいます。私が今まで見た故障したSwitchの半分程はこの電源関係のトラブルです。
それほど多い症状であります。
電源関係のトラブルに関してはメーカー修理だと、基本的にでデータが消えてしまうので、ゲームドクターのようなメーカー外の修理店に依頼されることが多いのですが、基板修理はSwitchの修理の中でも最も難易度が高い修理なので、取り扱ってもらえる修理店もかなり少ないです。
この電源が入らないトラブルには様々な原因があり、その原因順にご紹介していきます。
電源回路や電源ICチップのショート
先程のUSBの故障などで電気的なトラブルを誘発することが多いです。
壊れかかっているUSBに充電器を差すと内部の基板がショートし、電源ICや充電ICがショートしてしまいます。
この場合はこのICチップの交換が必要になります。
こちらはP13と呼ばれる充電とHDMI出力を制御している部品なのですが、これがショートすると電源が全く入らなくなってしまいます。
このチップを交換してあげることで、正常に電流が流れるようになり電源が入るようになります。
この他にもSwitchには色んな、電源・充電ICがあるのでショート箇所をテスター等で検査しながら、故障箇所をピンポイントで修理していきます。
Nintendo Switchにエラーコードが発生し電源が入らない
このエラーコードによる起動不良も非常に多いトラブルです。
エラーコードはソフトウェアのトラブルと物理的なトラブルのどちらでも発生します。
エラーコードはかなり多くの数が存在し、その全てを把握するのは難しいですが、決まって多いエラーコードも存在し、エラーコード別に色々な対処法を試していきます。
一時期多かったのがエラーコード「2101-0001」です。
このエラーコードは先ほども紹介した電源ICのショートで起こることが多く、その部分の交換を行うと改善します。
このM92チップの破損により上記のエラーコードが発生する可能性が非常に高くなります。
基本的にチップ交換で改善することが殆どですので、原因となるチップを特定し、修理を行なっていきます。
他にもエラーコードは多数あるので、そのエラーコードにあった方法で修理を行なっていきます。
何百台と修理を行なってきても、今だに見たことの無いエラーコードもあるので日々研究しています。
【修理】Switchにエラーコードが出た後、電源が入らなくなった
Nintendo Switchがブルースクリーンやオレンジスクリーンになる
続いて、「ブルースクリーン」・「オレンジスクリーン」です。
この症状は非常に厄介で、特にブルースクリーンはSwitchの故障の中でも最も重度の破損になります。
ブルースクリーンはCPU回路の破損
オレンジスクリーンは電波制御部のICチップの破損
となり、どちらも大型のメイン制御チップとなります。
ブルースクリーンになるとこのように画面全体が真っ青になってしまいます。
この症状は基本的に本体基板の湾曲により、メモリチップやCPUがメイン基板から剥離し、基板のパターンを損傷させてしまうことによって起こってしまいます。
このように剥離したパターンを修復したり、基板の湾曲を矯正して修復を行います。
数多くのSwitchを修理してきたスタッフでもかなり難易度の高い修理です。
続いて
こちらはオレンジスクリーンと呼ばれ、画面全体がオレンジになってしまう症状です。
この症状は電波制御部のICチップが損傷することで起こってしまいます。
Wi-fiが掴みにくくなってしまう症状もこの箇所の破損が多いです。
このオレンジスクリーンはICチップの交換で基本的に改善し、修理後の経過も良好で衝撃や電気的なショートを起こさない限り再発のリスクも低いです。
【データ移行可能】Switchの画面が青い!?ブルースクリーンを修理
【直ります】Switchにオレンジスクリーンが出てロゴフリーズ!?
Switchが水没して電源が入らない
Switchの水没案件も比較的多いです。
やはり子供さんが遊ぶことが多いので、お茶やジュースをこぼしてしまったり、稀にお風呂で使っている方もおられ、それには流石にビックリします…
水没をしてしまうとSwitchのメイン基板が以下のように腐食を起こしてしまいます。
この腐食を特殊な洗浄作業で入念に綺麗にしていき、水没の影響でショートしてしまった部品は交換を行います。
水没は破損箇所が多いことが多く、少し修理に時間がかかってしまうことがあります。
復旧後も一度水にかかっているので、やはり電子基板の劣化が進んでしまうので、起動すれば早急にゲームデータのバックアップを取っていただき、買い替えを推奨しています。
【対処法】Switchが水没して電源が入らない!?修理方法も紹介
このように電源が入らないといっても色んなパターンがあり、今紹介した症状もほんの一部でしかありません。
いずれの修理もゲームデータを維持したまま修理が可能です。
Nintendo Switchにゲームカードが読み込まなくなる
続いてゲームの読み込み不良です。
こちらも多い症状となり、ゲームカードを使って遊ばれている方はこの読み込み不良になってしまう可能性があります。
原因としては「ゲームスロットのピン折れ」・「ゲームスロットの摩耗」によって起こってしまいます。
ゲームが読み込まないと、このような警告画面が出てゲームカードを使用して遊べなくなります。
時々出たり、常にエラーが出たりと破損具合は様々です。
ゲームスロットの中を確認すると、ピンが折れてしまっているような状況です。
ピン折れの場合はスロットの部品を交換すれば、基本的に症状は改善します。
ゲームスロットは経年劣化等も起こしてしまうので、対策としてゲームカードが入らない時に無理に押し込んだり、斜めに入れてしまったりしないようにすれば、より長く使用することが可能です。
Nintendo Switchの液晶が破損してしまった
液晶破損もよくご依頼をいただきます。
原因としては「Switchを落下させる」・「Switchに物を落下させてしまう」・「叩いて割ってしまう」、となり、殆どこの3つに収まります。
液晶が割れると以下のような画面になります。
こちらSwitchLiteになります。
このように画面全体が黒くなり、全く見えなくなるSwitchが多いです。
この場合は殆どは液晶を交換してあげることで改善します。
液晶破損は修理期間も早く、よほど混んでいなければ最短1日(往復輸期間抜き)で返却が可能です。
【修理で直る】Switchの液晶が割れてテレビにも映らない!?
Nintendo Switchに高温スリープのエラーが出る
最後にこちらSwitchで遊んでいると高温スリープのエラーが出て、ゲームで遊べなくなってしまう症状です。
この症状の多くはファンが故障し、排熱が上手くできないことによって起こってしまいます。
このようにファンを交換してあげることで殆どの場合、改善いたします。
CPUの上に塗っているグリスが劣化していると、熱伝導率が下がるので劣化していれば新しく塗り替えの作業も行なっています。
今、紹介した症状はSwitchの故障の一部でしかありません。
その他にも色々な症状があり、ゲームドクターでその殆どの故障に対応しています。
恐らく90%以上は網羅していると思われます。
ゲームドクターで行う修理をスマライフさんという現役のリペアマンでガジェット系・修理系のブログやYoutubeチャンネルを運営する方に実際に施設に来ていただきしていただいたこともあります。
どのような修理をしているのかを画像だけなく、動画でも見たい方は是非みていただければと思います。
なぜNintendo Switchのデータを消さずにできるのか?
なぜメーカーではデータが消えてしまうのに、ゲームドクターではデータを維持したまま修理ができるのでしょうか?
メーカーでもデータを消さずに修理ができる修理もあります。
例えば、「液晶交換」や「バッテリー交換」などです。
軽度の破損の場合はメーカーでもデータを維持したまま修理が可能ですが、「充電ができない」、「電源が入らない」、「本体の状態が悪い」などの不具合は、データが入っているチップが乗っているメイン基板を”交換”してしまうため、データが消えてしまいます。
しかし、ゲームドクターでは基板交換では無く、破損した基板を交換では無く”修理”するためデータを維持したまま修理が可能なのです。
もちろん、重度の破損以外の軽度の故障でもメーカーと同じくデータを維持したまま修理が可能です。
NintendoSwitchの修理を最短1日〜で出来るのはなぜ?
ゲームドクターではプロのリペアスタッフが常に作業場に常駐しているため、基本的に届いた修理品をすぐに修理に着手することが可能です。
メーカーでは手続きやもちろん修理の件数も圧倒的に多いので、どうしても修理に時間がかかってしまいます。任天堂だけでなく、他のメーカーでもこれは同じですね。
パーツも常にストックしているため、どんな修理でもすぐにご対応できます。
もちろん早さだけなく、修理の精度を最も重視しているため軽度の故障あれば最短1日〜で修理は可能ですが、重度の破損や故障箇所以外の不具合が見つかった場合はお客様としっかりご相談させていただいたり、故障箇所の特定にお時間をいただく場合もございます。
それでも長くて5日程度で修理結果は分かりますので、1週間・2週間と待つことはございません。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
もちろんメーカー修理は保証期間であれば、無償で修理できますしメリットも多いのですが、やはり「データが消えてしまう」場合があるというのが、デメリットに感じてしまう人が多いです。
「データが消えてしまうと困る…」という方は是非ゲームドクターにご相談いただければと思います。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しているので、修理完了までの期間も早く、なるべく早くお客様の手元にSwitchをご返却させていただきます。
液晶破損やゲームの読み込み不良など軽度の故障から基板修理まで、多くの故障にご対応が可能です。
ゲームドクターでは数百台のSwitchの修理をしてきたノウハウで高い修理復旧率はございますが、
正直100%直せるとは限りません。
万が一、修理ができなかった場合は修理料金は一切かかりませんので、安心してご依頼をいただければと思います。(往復の送料はお客様ご負担となります。)
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。