コラム
【修理屋が解説】新型Switchの有機EL液晶(画面)は割れやすい!?
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
新型Switchがもうすぐ発売されますが、皆さん買われるでしょうか?
新型Switchで最も既存のSwitchと変わった点はディスプレイです。
ディスプレイには有機ELディスプレイが搭載され、より美しい映像表示が可能になります。
そんな有機ELディスプレイは高い表示性能とは裏腹に破損しやすいリスクがあります。
今回は修理屋である我々が「新型Switchの有機ELディスプレイが壊れやすいと予想する理由」・「破損した時に何が起こるのか?」を徹底解説していきたいと思います。
目次
新型Switchの有機ELディスプレイの表示性能について
新型Switchは従来の6.2インチのディスプレイから7.0インチのディスプレイへ大型化されます。
有機ELディスプレイの公式サイトの説明として
通常の液晶ディスプレイのように画面全体を照らすバックライトが存在せず、ピクセル一つ一つの有機EL素子が自ら発光することで画像を表示するディスプレイのことです。
ピクセルの発光をオフにすることで深い黒色を表現できることが特長です。黒が引き締まることで全体としてメリハリのある映像表現が可能となっています。
この説明あるように従来のSwitchは液晶(LCD)と呼ばれるものを、バックライトで照らし画面を表示させます。
しかし、有機ELディスプレイはピクセル1つ1つを発光しているため、色の再現度が非常に高くより鮮明で鮮やかな映像描写が可能になります。
これはゲームをする人間にとっては「より美しい映像でゲームをする」という要望を叶えてくれます。
しかしながら、有機ELディスプレイにも弱点があり、それが以下になります。
新型Switchの有機ELディスプレイは画面割れや破損が起こりやすい?
有機ELディスプレイはディスプレイ表示性能が高いことと裏腹に、非常に落下などの衝撃に弱い傾向があります。
理由としましては先ほど解説したようにピクセル1つ1つを発光しているため、そのピクセル1つが破損するとディスプレに不具合が生じてしまいます。
例えば、最近のスマートフォンは有機ELディスプレイが搭載されている機種が多いですが、落下や衝撃によって画面に線が入ったり、音だけ鳴って全く映らないなどの症状になる可能性があります。
この症状が新型Switchでも発生する恐れがあります。
既存のSwitchでも叩いたり・落とされたりする方が多いので、破損することが多いです。
【直し方はある?】Switchの画面が割れて液晶が映らない時の対処法
これが有機ELディスプレイになることで、より壊れやすくなるリスクがあります。
次いで有機ELの欠点と言えるのが、この画面の焼きつきになります。
有機ELでは素子自体が発光するため、長時間同じ画面を表示し続けた場合に、発光の明るい部分の素子が劣化し、光量が落ちて「画面の焼きつき」が起こります。
これは有機ELディスプレイの特徴のため、避けることが難しいですが対策を講じるとされており、自動輝度調整機能や、短時間でスリープ状態になるオートスリープ機能などを併用することで、焼きつきを防止する形となります。
しかしながら、このような対策がされていても一定時間同じ画面を表示し続けると、焼き付きの現象は起こってしまいます。
>>データを消さずにNintendo Switchの修理を依頼する場合はコチラから
*お見積もりは無料です!
>>ゲームドクターの評判を確認する方法はコチラから
*Twitterアプリに飛びます。過去のレビューは全て「いいね」しているので、そちらをご確認ください!
実際に画面が壊れたSwitch(有機ELモデル)を修理してみた
では、実際にゲームドクターで行ったSwitch(有機ELモデル)の画面破損の修理事例を見ていきましょう。
今回運び込まてきたのは「落下後、画面が映らなくなったSwitch(有機EL)モデル」です。
音は鳴っているけど、画面が全く映らない状態です。
修理前の状態はこんな感じです。
修理前はこのように画面が完全にブラックアウトし映らない状態です。
ここから分解を行なっていきます。
新しい画面を仮付けすると、しっかり映るようになりました。
動作が確認できたので、壊れた画面を取り外していきます。
有機ELディスプレイはガラスとディスプレイが一体化となっているので、先代モデルのようにデジタイザーがなく、非常に薄い構造になっております。
交換が完了すれば、組み立てを行い最終チェックを行なっていきます。
動作も問題なく、無事修理が完了しました。
ここまでの作業時間が1日、ゲームデータもそのままでご返却可能となりました。
新型Switch(有機ELモデル)の画面を壊さないようにする方法は?
新型Switchに限らず、既存のSwitchにも共通することですが、「落とさない」・「叩かない」
この2つの行為をしなければ、基本的に壊れることはありません。
あとはケースに入れておけば、故障する可能性は限りなく低くなるでしょう。
特に有機ELディスプレイは圧力に弱い傾向にあるので、なるべくケースに入れて持ち運ぶようにしましょう。そのまま持ち運んでカバンなどに入れておくと、カバンの中で圧力がかかり、画面を破損するリスクもあります。
なので、新型Switchは特に持ち運びケースと外装をカバーするケースの、2重のケースを使用した方が良いです。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
新型Switchは有機ELディスプレイを搭載し、美しい映像でゲームはできるようになりますが、破損するリスクが既存のSwitchより高くなる可能性があるので、買った当初からしっかりケースなどに入れて保護するようにしてください・
ゲームドクターでもパーツが手に入る時期になった段階で、新型Switchの修理を開始することを予定しております。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。まだ先ではありますが、発売後Switchのトラブルで困った方は是非ご相談ください。
既存のSwitchの修理は現在も受け付けております。
「液晶が割れた」、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「エラーコード」、「基板修理(電源が入らない)」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。 Switchだけでなく、Switch Liteでも修理対応可能です。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能です。
ゲームドクターは全国どこからでも郵送修理対応が可能で、万が一修理が出来なかった場合、修理費費用は一切発生しません。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
>>データを消さずにNintendo Switchの修理を依頼する場合はコチラから
*お見積もりは無料です!
>>ゲームドクターの評判を確認する方法はコチラから
*Twitterアプリに飛びます。過去のレビューは全て「いいね」しているので、そちらをご確認ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。