Nintendo Switch 高温スリープの修理
【故障を防げ】プロが教えるSwitchのファン掃除・お手入れ方法
Switchのお手入れは、吸気口と排気口のホコリを月1回取り除くだけで十分です。
特別な道具はいりません。この記事では、ファンの故障を防ぐ掃除のやり方と、やってはいけない掃除を、Switch専門修理店のゲームドクターが解説します。
Switchは携帯モードと据え置きの両方で遊べるので、他のゲーム機より本体が汚れやすい構造です。
お手入れをしないままにしていると、故障の原因につながります。
実際に当店へ運び込まれるSwitchの中には、「内部が大量のホコリで埋まり、ファンが完全に止まっていた」という個体が少なくありません。
今回はSwitch修理のプロが「Nintendo Switchのお手入れと掃除方法」を、手順とやってはいけないことに分けてご紹介していきます。
Nintendo Switchのお手入れはなぜ必要なのか?

使用頻度は人それぞれですが、Switchは携帯モード・据え置きと両方の機能が備わっています。
その分、他のゲーム機より埃や粉塵などの影響を受けやすく、ファンを内蔵している構造上、本体に埃が溜まってしまいます。
ホコリが溜まると本体に起きること
この埃や粉塵が溜まると、次のような流れで本体に悪さをします。
1.吸気口・排気口が塞がれ、本体に入る空気の量が減る
2.ファンが埃を吸い込み、回転が重くなって異音が出る
3.排熱が追いつかなくなり、本体の温度が上がる
4.高温の状態が続き、「本体が高温になりすぎたためスリープします」と表示される
5.プラスチックの外装が変形し、メイン基板の故障につながる
本体の湾曲で起こってしまう症状の一例として、ブルースクリーンがあります。
このような重度の破損に繋がる恐れもあるので、定期的なお手入れが必要になってくるのです。
お手入れの頻度は月に1回が目安
任天堂も「ホコリなどがたまらないよう、定期的に掃除する」と案内しています。当店では、1ヶ月に最低1回を目安にお伝えしています。
ただし、置き場所や使い方によって汚れ方は大きく変わります。次に当てはまる方は、2週間に1回ほどのペースで見てあげてください。
・テレビ台やラックの中にドックを入れっぱなしにしている
・カーペットや布団の上に直接置いて遊ぶことが多い
・ペットを飼っている(毛が吸気口に入りやすい)
・喫煙する部屋で使っている(ヤニでホコリが粘着質になります)
・カバンに入れて毎日持ち歩いている
Switchの吸気口と排気口はどこにある?
掃除をする前に、まず場所を確認しておきましょう。Switchには吸気口と排気口がございます。
吸気口は本体の底面にあります

本体の下側にある細長いスリットが吸気口です。ここから外の空気を取り込んでいます。
机やカーペットに直接置くと塞がりやすい位置にあるため、布団やクッションの上でのプレイは、吸気口を塞いだまま遊んでいる状態になります。
排気口は本体の上部にあります

本体の上側、電源ボタンの近くにあるスリットが排気口です。温まった空気をここから外へ出しています。
この吸気口と排気口に埃がたまることが多く、今手元にあるSwitchを見ていただくと、この付近が汚れていたり、埃が溜まっているかと思われます。
特にテレビモードで常時遊ばれている方はテレビやモニター付近は埃が溜まりやすいので、汚れが酷くなることがあります。
素人でもできるNintendo Switchのお手入れ方法
お手入れといっても、そんなに難しいことは一切しません。基本的にファンの通気口の埃を除去したり、本体全体を柔らかい布で拭き取っていただくだけです。
用意するもの
・柔らかくてきれいな布:メガネ拭きやマイクロファイバークロスで構いません
・毛先の柔らかいブラシ:使っていない歯ブラシや、化粧用のブラシでも代用できます
・ハンディタイプの掃除機:吸気口・排気口のホコリを吸い取るのに使います
・綿棒:端子まわりの細かい部分に使います
専用のクリーニングキットを買う必要はありません。家にあるもので十分に対応できます。
手順1|電源を切ってケーブルを抜く
電源ボタンを3秒間長押しして、電源メニューから「電源オプション」→「電源を切る」を選びます。スリープではなく、完全に電源を落としてください。
ドックに挿している場合は本体を抜き、ACアダプターやHDMIケーブルもすべて外します。通電したまま掃除をすると、静電気や異物の侵入で基板を傷めることがあります。
手順2|吸気口・排気口のホコリを取る
ここが一番大事な作業です。任天堂は「本体の吸気口/排気口、機器の端子部やプラグに異物やホコリが付着している場合は、掃除機などで取り除いてください」と案内しています。
1.柔らかいブラシで、スリットに沿ってホコリを外側へかき出す
2.浮いてきたホコリを掃除機で吸い取る
3.最後に乾いた布で本体全体を拭く
掃除機は一般家庭にあるような大型のものではなく、ハンディータイプの小さな掃除機が扱いやすくおすすめです。
吸い込み口を本体に強く押し当てないでください。少し離した位置から、浮いたホコリだけを吸い取るイメージで十分です。奥に張り付いたホコリを無理に取ろうとすると、かえって内部へ押し込んでしまいます。
手順3|画面とボディを拭く
画面に汚れや指紋が付いている場合は、まず柔らかい布でホコリを払い落としてから拭き取ります。砂やホコリが乗ったまま拭くと、それが研磨剤の代わりになって画面に傷が入ります。
皮脂汚れが取れないときは、水で濡らして固く絞った柔らかい布で優しく拭いてください。仕上げに乾いた布で水気を取り、完全に乾いてから電源を入れます。
手順4|Joy-Conとドックのお手入れ
Joy-Conはスティックの根元にホコリが溜まりやすい部分です。スティックを軽く倒しながら、ブラシで隙間のホコリをかき出します。
ドックは、本体を差し込む溝に綿ボコリが溜まります。ここが詰まると端子の接触が悪くなり、テレビに映らない・充電できないといった症状につながります。溝の中は綿棒でそっとなぞる程度で十分に取れます。
手順5|ゲームカードとmicroSDの端子
ゲームカードが読み込まなくなる原因の多くは、カード側の端子の汚れです。金色の端子部分を、乾いた柔らかい布で軽く拭き取ってください。
アルコールや除菌シートで拭くと、端子のメッキを傷めることがあります。カードスロットの内側は自分では触らず、読み込み不良が続く場合は点検に出してください。
このように分解しなくてもご家庭で簡単に出来る方法を行なっていただき、1ヶ月に最低1回はお手入れをするようにしてください。
Switchの掃除でやってはいけないこと
良かれと思ってやった掃除が、かえって故障を招くケースがあります。修理の現場でよく見る4つを挙げておきます。
エアダスターで吹き飛ばす
手軽に見えますが、当店ではSwitchへのエアダスターの使用をおすすめしていません。
・表面のホコリを内部へ押し込んでしまい、放熱フィンの奥に溜まります
・風圧でファンが設計以上の速さで回され、軸受けを傷めることがあります
・製品によっては噴射時に冷却された液化ガスが出て、結露の原因になります
ホコリは「飛ばす」のではなく「かき出して吸い取る」のが基本です。手順2のやり方であれば、内部に押し込む心配がありません。
掃除機を強く押し当てて吸う
「switch 掃除機で吸う」という方法自体は任天堂も案内しており、間違いではありません。問題になるのはやり方です。
吸い込み口を排気口に密着させて強く吸うと、ファンが逆方向に高速回転して軸を傷めることがあります。少し離して、浮いたホコリを吸い取る程度にとどめてください。
アルコールや溶剤で拭く
任天堂は、シンナーやベンジンなどの有機溶剤の使用を禁止しています。消毒をする場合もアルコール濃度70%程度の消毒液を布に含ませて使い、本体に直接吹きかけたり、液体に浸したりしないことと案内されています。
ゲームカードやmicroSDの端子については、当店では乾いた布のみをおすすめしています。
自分で分解して掃除する
「switch 分解 掃除」で調べて自分で開けようとする方がいますが、おすすめできません。
Switchの分解には専用の特殊ネジ用ドライバーが必要で、内部は細いフラットケーブルで各パーツがつながっています。力任せに開けるとケーブルが断線し、掃除のつもりが画面やタッチパネルの故障につながります。
また、一度分解するとメーカーの保証や修理を受けられなくなる可能性があります。内部の清掃が必要な状態であれば、分解を伴う作業は修理店にお任せください。
では、続いてお手入れを長期間せずにファンが壊れてしまった修理事例を見ていきましょう。
埃が溜まりファンが壊れたNintendo Switchを修理
今回運び込まれて来たのは、「Switchから急に異音がして、ゲームをしていると高温エラーが出る」と問い合わせをいただいておりました案件となります。
早速、到着し分解を行うと


大量の埃がSwitch本体に張り込んでいました。
これが原因でファンから異音がして、排熱処理が上手くいかず高温エラーが出ていました。
まずは溜まった埃や粉塵をSwitch本体から取り除いていきます。

掃除を行えばファンが回転することもございますが、殆どの場合、埃や粉塵の影響でファンが壊れてしまっています。
なので、ここからファン交換を行なっていきます。

ファン交換が完了すれば、実際に回転するかを確認し、問題なければ修理完了となります。
動作確認ではゲームニュースなどを再生し、高温エラーが出ないか・異音が発生しないかも確認させていただいております。
ここまでの修理期間は最短修理日の1日、ゲームデータもそのままで修理完了となりました。
掃除では直らない症状の見分け方
お手入れで改善するのは、あくまで「ホコリが原因の症状」です。次のような状態になっている場合、掃除をしても元には戻りません。
| 症状 | 掃除で直る? | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 吸気口・排気口にホコリが見える | 直ります | 月1回のお手入れで予防できます |
| ファンの音が前より大きい | 直る場合があります | まず通気口を掃除し、変わらなければ点検へ |
| 「ガラガラ」という異音が続く | 直りません | ファンの軸受けが摩耗しています。交換が必要です |
| 掃除をしてもファンの音がしない | 直りません | ファンが停止しています。放置すると基板を傷めます |
| 高温エラーが繰り返し出る | 直らないことが多いです | 内部清掃と熱伝導グリスの塗り替えが必要です |
| 本体の背面が浮いている・変形している | 直りません | バッテリーの膨張です。すぐに使用を中止してください |
ファンの交換や内部の清掃は、分解を伴うため自分での対応は難しい作業です。異音が出てから放置した期間が長いほど、基板側のダメージが進みます。
よくある質問(FAQ)
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Switchのファン掃除は自分でできますか?
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吸気口・排気口の外側からホコリを取り除く作業であれば、ご自身でできます。柔らかいブラシでかき出し、ハンディタイプの掃除機で吸い取ってください。
一方、本体を開けてファン本体や放熱フィンを清掃する作業は、専用工具が必要なうえ内部のケーブルを傷めるリスクがあります。異音が出ている場合はすでにファンが摩耗していることが多いため、清掃ではなく交換が必要です。
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Switchを掃除機で吸うのは大丈夫ですか?
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問題ありません。任天堂も「本体の吸気口/排気口、機器の端子部やプラグに異物やホコリが付着している場合は、掃除機などで取り除いてください」と案内しています。
ただし、吸い込み口を本体に強く押し当てるのは避けてください。排気口に密着させて吸うとファンが逆回転し、軸を傷める可能性があります。少し離した位置から、浮いたホコリだけを吸い取るようにしてください。ハンディタイプの小型掃除機が扱いやすくおすすめです。
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Switchの排気口のホコリはどうやって取ればいいですか?
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排気口は本体上部、電源ボタン側にあるスリットです。毛先の柔らかいブラシをスリットに沿って動かし、ホコリを外側へかき出してから掃除機で吸い取ります。
綿棒や爪楊枝を差し込んで奥をつつくのは避けてください。内部の放熱フィンは薄い金属板で、変形すると放熱効率が落ちます。奥に詰まったホコリが見える場合は、分解清掃が必要な状態です。
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Switchのクリーニングは修理店に頼めますか?費用はいくらですか?
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お受けしています。分解して内部のホコリを除去し、必要に応じてファンの交換や熱伝導グリスの塗り替えを行います。
費用は作業内容によって変わりますので、症状をお知らせいただければ無料でお見積もりします。ファンの交換が必要かどうかは、異音の有無と回転の状態を見て判断します。
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Switch2も同じお手入れ方法で大丈夫ですか?
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基本的な考え方は同じです。Switch2も冷却ファンを内蔵しており、吸気口と排気口のホコリが冷却効率を下げます。
ただしSwitch2は処理性能が上がった分だけ発熱量も増えているため、ホコリが溜まったときの温度上昇は従来機より速く進みます。ドックを棚の中に入れている方は、月1回の掃除に加えて置き場所の見直しもおすすめします。
まとめ
Switchのお手入れは、吸気口と排気口のホコリを月に1回取り除くだけで、ファンの故障はある程度予防できます。
ホコリは「飛ばす」のではなく「かき出して吸い取る」。エアダスターで内部へ押し込まないこと。この2点さえ守っていただければ、特別な道具は必要ありません。
万が一、埃や粉塵によって本体から異音がしたり、エラーが発生した場合はメーカー修理もしくはゲームドクターのような専門の修理店にお任せいただけましたら、修理が可能です。
ゲームドクターでは今まで3000台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しているので、修理完了までの期間も早くなるべく早くお客様の手元にSwitchをご返却させていただきます。
ファンの修理以外にも 「ゲームが読み込まない」、「充電不良」、「液晶破損」、「ジョイコンが読み込まない」「エラーコード」「水没」 などほぼ全ての故障に対して修理を承っています。SwitchやSwitchLite・Switch(有機ELモデル)・最新のSwitch2にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者

ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに3500台以上のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで1万台以上のデバイス(iPhoneやタブレット・PC)修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。