Nintendo Switch 基板修理
Switchの画面がつかず、真っ暗で音だけ鳴る時の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
今回、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の画面が落下後に真っ暗になってしまった…でも音だけは鳴る」と問い合わせをいただきました。
画面が真っ暗になってしまうと、Switchの電源が入らなくなってしまったと考えてしまう方が多いと思いますが、音が鳴っていると「電源は入っているのか??」と混乱してしまうと思います。
この症状は稀に起こる症状でしっかり対処をすれば、画面が映るようになります。
今回は「Switchの画面が真っ暗なのに音だけが鳴る理由」と「すぐに試せる対処法とゲームドクターで行った実際の修理方法」を解説していきます。
Nintendo Switchの画面が真っ暗なのに音が鳴る理由
Switchの画面が真っ暗な状態で、音だけが聞こえるという現象は、実はゲームドクターに相談される症状です。
一見すると「電源が入っていない」ように見えますが、音が聞こえるということは「本体の電源自体は入っているが、映像だけが出力されていない」という状態を指します。
このトラブルが発生する原因は、大きく分けて「一時的なシステムエラー」と「物理的なハードウェア故障」の2つに分類されます。 それぞれの原因を深く理解することで、適切な対処法が見えてきます。
一時的なシステムトラブルによるフリーズ
落下などの衝撃を与えていないにも関わらず、突然画面が消えた場合に考えられる原因です。 Switchはスマートフォンやパソコンと同様に、長時間稼働させていたり、ソフトウェアの処理が追いつかなくなったりすると、システムがフリーズを起こすことがあります。
特に多いのが、スリープモードからの復帰失敗です。 内部では起動しているものの、画面を表示するプログラムだけが応答していないため、「音は鳴るし、タッチパネルを押すと反応音もするが、画面は真っ暗」という状態に陥ります。
この場合、内部パーツは破損していないため、強制的な再起動を行うことで改善するケースが大半です。
液晶パネル自体の破損(バックライト切れ・液晶漏れ)
落下や圧力による衝撃が原因で最も多いのが、液晶パネルの破損です。 Switchの画面表面(デジタイザー)に割れがなくても、その下にある液晶パネルだけが衝撃で壊れてしまうことがあります。
- バックライト故障: 映像はうっすら映っているが、後ろから照らすライトが消えているため真っ暗に見える状態。部屋を暗くしてライトを当てると、うっすらゲーム画面が見えることがあります。
- 液晶割れ: 内部の液晶が割れ、インクが漏れたような状態や、全体がブラックアウトしてしまう状態。
このケースでは、本体基板は無事であるため、テレビに出力すると正常にゲームができることが特徴です。
内部ケーブルの断線や接触不良(コネクタ抜け)
Switchを落下させた衝撃で、内部のケーブル(リボンケーブル)がコネクタから外れてしまう、あるいは断線してしまうケースです。
Switch内部では、メイン基板と液晶パネルを繋ぐ繊細なケーブルが存在します。 衝撃の当たり所が悪いと、液晶パネル自体は無事でも、映像信号を送るケーブルが物理的に外れてしまい、画面が映らなくなります。 この場合も部品交換や、ケーブルの指し直し(メンテナンス)で復旧が可能です。
メイン基板の映像出力回路の損傷
最も重度な故障が、メイン基板(マザーボード)の損傷です。 Switchの心臓部である基板には、映像を作り出し画面へ送るための「映像出力ICチップ」や「フィルタパーツ」が実装されています。
強い衝撃や経年劣化、あるいは過電流などが原因でこれらのチップがショート・破損すると、液晶パネルが新品であっても映像を映し出すことができません。
ただ、経年劣化やショートで映像出力のみが壊れることは稀で、主に水没なのでチップがショートしたり腐食したりすることで画面が映らなくなることが多いです。
この症状の場合、一般的な部品交換では直らず、高度な「水没処置」「基板修理」が必要となります。
ゲームドクターでは、基板修理も対応可能で、かつデータも消さずに修理ができます。
画面が映らなのに音が鳴るNintendo Switchを修理
今回は液晶が破損したパターンと基板が壊れていたパターンの2つ紹介をしていきます。
修理例①:Nintendo Switchを踏んでしまった後画面が映らなくなった
最初に紹介するのは踏んでしまった後に画面が真っ暗になったSwitchです。
画面が真っ暗になっているだけで音は鳴っているとのことでした。
修理前の状態はこんな感じです。
画面が真っ暗ですが、タッチを行うと音も鳴りますし、テレビにも映ります。
早速分解をしていきます。
このような形で液晶パーツを取り外し、新しい液晶を取り付けて再度組み立てを行なっていきます。
無事、画面が映るようになりました。
動作も良好でデータもそのままで修理させていただいております。
作業時間は液晶交換のみでしたので、1日で完了いたしました。
では、続いて基板破損の修理事例をご紹介していきます。
修理例②:Nintendo Switchが落下した後に画面が映らなくなってしまった
続いては落下後に画面が映らなくなってしまったSwitchとなります。
先ほどと同じく、画面が映っていないだけで音は鳴っています。
修理前の状態はこんな感じです。
先程と同じく画面は真っ暗ですが、タッチ音は鳴っておりました。
ここから分解をしていきます。
検査を行うと液晶パーツには問題は無く、この液晶のラッチの一部が破損し画面が映っておりませんでした。
見た目は綺麗ですが、この内部に何十本ものピンがあり、落下の影響でそのピンの一部が変形してしまったことが、今回画面が映っていない原因となります。
破損したラッチを外し、新しいものを交換をしていきます。
この作業は先ほどの液晶交換とは比べ物にならないくらい、高度な作業となります。
こちらもしっかり画面が映るようになりました。
他店で修理ができないものでしたので、お客様にも喜んでいただきました。
基板修理になりますが、原因がすぐに分かったため2日程でご返却となりました。
もちろんデータもそのままで修理しております。
今回音が鳴っている場合の修理ですが、もし音が鳴らず全く電源が入らない状態でも、ゲームドクターであれば修理対応可能です。
修理に出す前に確認したい「テレビモード」での挙動
画面が真っ暗になってしまった際、修理を依頼する前に必ず試していただきたいのが「テレビモード(TV出力)が使えるかどうか」の確認です。 この確認を行うことで、故障箇所がある程度特定でき、修理の方向性が明確になります。
※Switch Liteの場合はテレビ出力機能がないため、この確認方法は使用できません。
パターンA:テレビには正常に映る場合
ドックにSwitchを差し込み、テレビ画面にはいつも通りゲーム画面が表示される場合、「Switch本体の基板は生きている」と判断できます。 この場合、故障しているのは以下のいずれかである可能性が極めて高いです。
- 本体の液晶パネル破損
- 液晶バックライトの故障
- 内部液晶ケーブルの接触不良
このパターンは、基本的に「液晶交換修理」で直るケースが多く、修理難易度としても比較的軽度であり、データも安全である確率が非常に高い状態です。 テレビモードでバックアップを取ることも可能なため、慌てずにデータの退避を行ってください。
パターンB:テレビにも映らない場合
ドックに差し込んでもテレビに映像が出力されず、充電ランプが一瞬点滅するだけ、あるいは全く反応がない場合、事態は少し複雑です。 音が鳴っているにも関わらずテレビにも映らないということは、単なる画面故障ではなく、以下の可能性が考えられます。
- 充電口(USB-Cポート)の故障: 映像出力機能も兼ねている充電口が破損している。
- 基板側の映像出力ICチップの破損: 液晶にもテレビにも映像を送れなくなっている。
- 基板故障による起動不良:まったく起動していない状態
この状態では、ユーザー自身でのバックアップや対処は困難です。
無理に何度もドックに抜き差しすると、ショートが悪化し、最悪の場合電源が入らなくなってしまう(音が鳴らなくなる)リスクもあります。 この症状が確認された場合は、速やかに専門の修理店へ相談することをお勧めします。
メーカー修理とゲームドクター(専門修理店)の対応の違い
Switchが故障した際、任天堂の公式サポートに依頼するか、ゲームドクターのような専門修理店に依頼するかで迷われることと思います。 それぞれの特徴を理解し、ご自身の優先順位(データ、時間、費用)に合わせて選択することが重要です。
データの取り扱いについて
- メーカー修理: 修理工程において、本体が初期化される(データが消去される)可能性があります。また、基板交換となった場合は、確実にデータは失われます。
バックアップを取れていない状態で故障した場合、セーブデータを取り戻せないリスクがあります。 - ゲームドクター: 「データそのまま」を前提とした修理を行います。故障したパーツのみをピンポイントで交換・修復するため、基板上のメモリチップに保存されたセーブデータには触れません。バックアップが取れていない方に選ばれています。
修理にかかる期間
- メーカー修理: 発送から見積もり、修理完了まで通常10日〜2週間程度を要します。繁忙期にはさらに期間が延びることもあります。
- ゲームドクター: 最短で修理品が到着して最短1日〜で修理が完了し、返送可能です。多くの修理が2日〜3日以内で完了するため、手元にない期間を最小限に抑えられます。
対応できる故障の範囲
メーカー修理では「基板交換」と判定され、高額な請求やデータ消失を伴うケースでも、ゲームドクターでは「基板修理(チップ単位の修復)」で対応できる場合があります。
特に、「水没」や「重度の衝撃による基板破損」は、メーカーでは本体交換になることが多いですが、ゲームドクターのような専門修理店ではデータ救出を目的とした修理が可能です。
よくある質問(FAQ)
まとめ
いかかでしたでしょうか?
画面が映らなくなってしまうと焦ってしまう方も多いと思いますが、焦らず対処・修理を行えば殆どの場合、修理が可能です。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
液晶交換や基板修理以外にも 「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。 Switchだけでなく、Switch Liteでも修理対応可能です。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者

ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに3500台以上のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで1万台以上のデバイス(iPhoneやタブレット・PC)修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。