Nintendo Switch Lite 充電不良の修理
【要確認】壊れたSwitchからSwitch2へデータ移行はできるのか?
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
Nintendo Switch2をすでに手に入れた方、まだ抽選に当たっていないので、今から当てようとしている方も多いでしょう。
手に入れた方で下記のような不安を抱いている方もいるはずです。
「もしSwitch2を買う前に、このSwitchが壊れたら、セーブデータはどうなるんだろう?」
「ポケモンやあつ森のデータ、ちゃんと新しいゲーム機に引き継げるのかな?」
長年連れ添った冒険の記録、苦労して集めたアイテム、作り上げた自分だけの島。それらが一瞬で消えてしまうかもしれない不安は、ゲーマーにとって本当に大きなストレスです。
特に、物理的に壊れてしまったSwitchを前にすると、もう打つ手はないと途方に暮れてしまうかもしれません。
この記事では、Switch修理専門のゲームドクターが「壊れたSwitchからSwitch2へデータを移行できるのか」、そして「そのために今から何をすべきか」を、修理のプロの視点から徹底的に解説します。
目次
NintendoSwitchのセーブデータ移行方法は2種類ある

まず大前提として、Nintendo Switchのセーブデータを他の本体に移す方法は、大きく分けて2つ存在します。
Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」
一つ目は、任天堂の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」に加入することで利用できる「セーブデータお預かり」機能です。
これは、対応するゲームソフトのセーブデータを、インターネットを通じて自動的に任天堂のサーバーにバックアップしてくれる仕組みです。
メリット
- 自動バックアップ: ゲームを終了した時やスリープモード時に、自動でセーブデータをバックアップしてくれます。面倒な手動操作は必要ありません。
- 本体故障に強い: 使用中のSwitchが万が一、紛失・盗難・故障などで使えなくなっても、新しい本体でニンテンドーアカウントにログインすれば、サーバーからセーブデータをダウンロードして復元できます。
デメリット
- 有料: この機能を利用するには、「Nintendo Switch Online」への加入が必要です。
- 一部非対応ソフトがある: 全てのゲームがこの機能に対応しているわけではありません。後述しますが、一部の人気タイトルが非対応であるため注意が必要です。
この方法は、いわばセーブデータの「保険」です。予期せぬトラブルから大切なデータを守るための、最も基本的な防衛策と言えます。
本体機能の「セーブデータの引っ越し」
二つ目は、Switch本体に標準で搭載されている「セーブデータの引っ越し」機能です。これは、古い本体から新しい本体へ、セーブデータを移動させる機能です。
なお、Switch2への移行では、初回起動時のみ利用できる「まるごと転送」という機能もあります。これは、ユーザーデータやセーブデータ、本体設定などを一括で転送できる便利な機能です。
メリット
- 無料: Nintendo Switch Onlineに加入していなくても利用できます。
- ほとんどのソフトに対応: 「セーブデータお預かり」に非対応のソフトでも、この方法なら移行できる場合がほとんどです。
デメリット
- 2台の本体が正常に動作する必要がある: 引っ越し元(古い本体)と引っ越し先(新しい本体)の2台が手元にあり、両方とも正常に電源が入り、インターネットに接続でき、操作可能である必要があります。
この方法は、あくまで「正常に動作する本体同士」でデータを移動させるための手段です。そのため、Switchが壊れてしまった場合には、この方法を利用することはできません。
【最重要】壊れたSwitchからデータ移行できるかは「故障状態」による

「壊れた」と一言で言っても、その症状は様々です。そして、その症状によってデータ移行の可否が大きく変わります。ここでは、故障のパターン別にデータ移行の可能性を探っていきます。
パターン1:電源が入り、操作も可能な軽度の故障
症状の例:
- Joy-Conが勝手に動く(ドリフト現象)
- 特定のボタンが反応しにくい
- ゲームカードやSDカードを読み込まない
- 本体が熱くなりやすい

これらの症状の場合、本体の電源が入り、画面表示やタッチ操作、インターネット接続といった基本機能が生きているため、データ移行ができる可能性は非常に高いです。
Switch2への移行では、「まるごと転送」や「セーブデータの引っ越し」機能が利用できます。画面の指示に従って操作さえできれば、データを移すことは十分に可能です。
ただし、「今はまだ動くから大丈夫」と油断は禁物です。症状が悪化し、完全に操作不能になる前に、後述する「セーブデータお預かり」への加入や、専門業者への修理相談を検討することをおすすめします。
パターン2:電源は入るが、画面が映らない・操作できない
症状の例:
- 音は鳴るが、画面が真っ暗のまま(ブルースクリーン)
- タッチパネルが反応しない
- 液晶が割れていて何が表示されているかわからない

この状態では、本体上での直接操作が難しく、「セーブデータの引っ越し」や「まるごと転送」は困難に思えます。しかし、諦めるのはまだ早いです。
もし、TVモードで映像が出力され、別途接続したコントローラーで操作が可能であれば、データ移行を実行できる可能性があります。Switchのドックに接続し、テレビ画面にメニューが表示されるかを確認してみてください。ここで操作ができれば、新しい本体への「引っ越し」や「まるごと転送」が可能です。
しかし、TVモードでも映像が出力されない、またはコントローラー操作も受け付けない場合は、自力でのデータ移行は絶望的です。
パターン3:電源が全く入らない
症状の例:
- 充電ケーブルを差しても反応がない
- 電源ボタンを長押ししても起動しない
- 水没させてしまった

電源が全く入らない状態では、ユーザーができるデータ移行の手段は限られます。
この時、唯一の希望となるのが「セーブデータお預かり」です。事前にこのサービスに加入し、セーブデータがサーバーにバックアップされていれば、新しい本体でニンテンドーアカウントにログインするだけで、大切なデータを取り戻すことができます。
ただ、後述しますがセーブデータのお預かりに対応していないゲームはデータ移行ができません。
逆に言えば、「セーブデータお預かり」に未加入の状態で本体の電源が入らなくなった場合、ユーザー自身がデータを救出する術はありません。データは本体内部のストレージに保存されており、これを取り出すには専門的な知識と技術が必須となります。
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NintendoSwitch2へのデータ移行方法

Nintendo Switch2が2025年6月5日に発売され、SwitchからSwitch2へのデータ移行には「まるごと転送」と「セーブデータの引っ越し」の2種類があります。
期待される互換性とデータ移行方法
現行のSwitchと同じ「ニンテンドーアカウント」を軸としたデータ管理が採用されています一度アカウントに紐づけられた購入履歴やセーブデータは、Switch2でも引き継げます。
「セーブデータお預かり」の継続: Nintendo Switch Onlineのサービスとして、Switch2でも継続されています。サーバーに預けてあるデータは、新しい本体でダウンロードして復元する形になります。これが最も安全で確実な移行方法の筆頭候補です。
「まるごと転送」機能の搭載: Switch2の初回起動時のみ利用できる「まるごと転送」機能では、Switchのセーブデータや各種設定をローカル通信でSwitch2にまとめて送ることができます。これもまた、2台の本体が正常に動作することが条件となります。
重要なのは、どちらの方法を取るにせよ、「ニンテンドーアカウント」が全ての鍵を握るという事実です。自分のアカウント情報(メールアドレス、パスワード)は、絶対に忘れないように厳重に管理してください。
Nintendo Switch本体からNintendo Switch2 本体に引っ越しする|Nintendo Switch 2 サポート
「セーブデータお預かり」への加入
Switch2への移行をスムーズに行い、かつ現在のSwitchの突然の故障に備えるために、今からできる最も効果的な対策は「Nintendo Switch Onlineに加入し、セーブデータお預かりを有効にすること」です。
月々わずか数百円の投資で、数千、数万時間プレイしたかけがえのないセーブデータが守られます。完全に壊れて電源が入らなくなってからでは、もう加入することすらできません。「転ばぬ先の杖」として、万が一に備えて加入しておくことが、データを守る上で最も賢明な判断です。
要注意!「セーブデータお預かり」に対応していないソフト
非常に便利な「セーブデータお預かり」ですが、残念ながら全てのソフトに対応しているわけではありません。オンラインでの対戦やアイテム交換がある一部のゲームでは、セーブデータのコピー(複製)による不正行為を防ぐ目的で、意図的に非対応とされています。
代表的な非対応ソフトの例
- 『あつまれ どうぶつの森』
- 『ポケットモンスター』シリーズ(ソード・シールド、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール、LEGENDS アルセウス、スカーレット・バイオレットなど)
- 『スプラトゥーン2』(一部データは非対応)
- 『妖怪ウォッチ』シリーズ
これらのタイトルは非常に人気が高く、長時間プレイしているユーザーも多いため、特に注意が必要です。
※対応ソフトの全ラインナップは、任天堂の公式サイトで確認できます。プレイしているソフトが対応しているか、必ず一度は目を通しておきましょう。
▼セーブデータお預かり 対応ソフト
https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/onlineservice/savedata/
非対応ソフトのデータ移行方法
では、これらの非対応ソフトのデータは、どうやって移行すれば良いのでしょうか。答えは、「ソフト独自の引越しツール」または「本体機能のセーブデータ引っ越し」を利用することです。
例えば、『あつまれ どうぶつの森』には、eショップから無料でダウンロードできる専用の『「あつまれ どうぶつの森」セーブデータ引っ越し』というソフトがあります。これを使うことで、島のデータを丸ごと別の本体に移すことが可能です。
『ポケットモンスター』シリーズなども、基本的には本体機能の「セーブデータの引っ越し」や「まるごと転送」でユーザーデータごと移行する形になります。
これらの独自の引越しツールや本体機能の「引っ越し」「まるごと転送」は、例外なく「古い本体が正常に動作すること」が絶対条件なのです。つまり、これらのソフトをプレイしていて、かつ本体が壊れて電源が入らない場合、自力でのデータ移行は完全に不可能となります。
壊れたSwitchからデータを救出する唯一の方法は「修理」

「セーブデータお預かり」に未加入で、本体も動かない。あるいは、非対応ソフトのデータが入ったまま本体が壊れてしまった。
このような絶望的な状況で、大切なセーブデータを救出する唯一の方法。それが「修理」です。ただし、どこに修理を依頼するかで、データが維持できるかできないかが変わってきます。
メーカー修理のメリット・デメリット
任天堂に直接修理を依頼する方法です。
メリット: 公式の修理であるため、安心感が非常に高いです。修理後の動作保証などもしっかりしています。
デメリット: メーカー修理の規定では、多くの場合「本体の初期化」が伴います。つまり、基板交換などの修理が行われた場合、セーブデータは全て消去されて戻ってくる可能性が高いのです。また、修理期間が数週間かかることもあります。
バックアップを取っている、セーブデータの引越しが必要な場合は公式修理でもいいかもしれませんが、そうでない場合は以下の修理方法も選択肢の1つです。
第三者修理店のメリット・デメリット
ゲームドクターのような、メーカーではない専門の修理店に依頼する方法です。
メリット: データを保持したまま修理できる可能性が高い点が最大の強みです。特に、電源が入らないといった症状の原因となる「基板」の故障に対して、ゲームドクターのようなデータを維持したまま修理する高度な技術を持っている店舗があります。修理期間も比較的短い傾向にあります。
デメリット: 一度でも非正規の修理店で分解を行うと、以降はメーカーの保証や修理が受けられなくなります。また、店舗によって技術力に大きな差があるため、信頼できる業者を慎重に選ぶ必要があります。
ゲームドクターならデータを維持したまま修理可能
電源が入らない、充電ができないといった重度の故障の多くは、内部のメイン基板に原因があります。メーカー修理では基板ごと交換してしまうためデータが消えますが、ゲームドクターは故障した基板上の細かなチップや回路を直接修復する「基板修理」を行います。
これにより、Switch本体を起動可能な状態に復旧させ、お客様の大切なセーブデータを維持したままお返しすることが可能です。
ゲームドクターが選ばれる理由
・セーブデータが消えない
修理で起動すればほぼ確実にデータが残っています。水没や強い衝撃で全く起動しなくなったSwitchからのデータ復旧実績も豊富です。
・最短1日で修理が可能
お預かりしてから最短1日、長くても2〜5日で修理が完了します。ゲームができない時間をなるべく少なくできます。
修理不可能の場合料金不要
万が一、修理ができなかった場合、多くの修理店では作業費がかかりますが、ゲームドクターでは作業料や分解手数料などは一切いただきません。安心してご依頼いただけます。
全国どこからでも修理可能
郵送での修理に対応しており、日本全国どこにお住まいでも、当社の高品質なサービスをご利用いただけます。
修理実績3000台以上
これまでに3000台以上のSwitchを修理してきた豊富な経験と、高い技術力があります。どんな症状でも、まずは一度ご相談ください。
万が一の事態に陥った時、データを救出できる選択肢があることを、ぜひ覚えておいてください。
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FAQ – Switchのデータ移行に関するよくある質問
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SDカードにセーブデータは保存されないの?
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されません。Nintendo Switchのセーブデータは、全て本体内蔵メモリに保存される仕様です。SDカードには、ダウンロード版ソフトのデータや、スクリーンショット、動画のみが保存されます。そのため、SDカードを新しい本体に差し替えても、セーブデータを引き継ぐことはできません。
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「セーブデータお預かり」を使えば、全てのデータが元通りになる?
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ほとんどのプレイ状況は復元されますが、一部のデータ(例えば、『スプラトゥーン2』のオフラインプレイ部分など)はバックアップ対象外の場合があります。
また、前述の通り、非対応ソフトのデータは一切バックアップされません。あくまで「万が一の保険」であり、万能ではないことを理解しておく必要があります。
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Switch2を手に入れたら、すぐに今のSwitchを売っても大丈夫?
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絶対にやめてください。「まるごと転送」や「セーブデータの引っ越し」を行う場合、古い本体と新しい本体の2台が必要になります。
また、万が一、新しい本体への移行がうまくいかなかった場合のバックアップとしても、完全に移行が完了し、正常にプレイできることを確認するまで、古い本体は手元に保管しておくべきです。
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家族や友人のSwitchに一時的にデータを移せる?
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セーブデータは、それを作成したニンテンドーアカウントと紐付いています。そのため、「セーブデータの引っ越し」機能を使うと、ユーザー情報ごと(アカウントごと)引っ越すことになります。
友人のSwitchに自分のアカウントとセーブデータを丸ごと移すことは可能ですが、管理が複雑になるため推奨されません。あくまで自分自身の新しい本体への移行を前提とした機能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
SwitchからSwitch2へのデータ移行は、基本Switchが起動していることが前提となります。
この記事の内容をまとめると、
・データ移行方法は2つ: 自動バックアップの「お預かり」(有料)と、手動の「引っ越し」「まるごと転送」(無料)。
・壊れたら「引っ越し」「まるごと転送」は不可: これらは、2台のSwitchが正常に動くことが大前提。
・最強の保険は「セーブデータお預かり」: 今すぐNintendo Switch Onlineに加入し、バックアップ設定を確認することが、データを守る最も確実な方法です。
・非対応ソフトに注意: 『あつ森』や『ポケモン』は「お預かり」非対応。これらのソフトのデータを守るには、本体が正常に動作し続けることが必須です。
・最後の砦は「修理」: 全ての手段が絶たれた時、データを消さずに修理できる専門業者だけが頼りになります。
ゲームドクターは今まで3000台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・Switch(有機ELモデル)・最新のSwitch2にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。