公開日:2022年12月23日 / 最終更新日:2022年12月23日 Nintendo Switch Lite 基板修理

【原因はコレです】Switchの上から変な匂いの正体は？

Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。

先日、お問い合わせにて「Switchの上の所（ファンの通気口）から変な匂いがする」といただきました。

急にゲーム機から変な匂いがしたら焦りますよね。
この匂いの原因にはいくつかの考えられるパターンがあります。

今回はSwicth修理のプロが「Nintendo Switchのファンの通気口から匂う変な匂いの原因」について究明していきたいと思います。

Nintendo Switchの上の所（ファン通気口）から匂う元は何？

まず、多くの人が匂うと言っている場所はこちらの箇所になります。

ここはファンの通気口となっており、吸気口から吸収した風が中を冷却し、熱風として出てきます。

通常は風に気づくことはあまりないかもしれませんが、高負荷がかかった時などはファンの回転が早くなり、熱風に気づくこともあるかもしれません。
この風の匂いが変な匂いがする原因であることが殆どで、内部の冷却グリスや電子基板特有の匂いが温風となって漂うことがあります。

この冷却グリスや電子基板特有の匂いは害はなく（ずっと匂い続けると気分が悪くなることもあるかもしれません）、特に心配する必要はありません。

その他、内部に埃や汚れ・水分が入り込み中で乾燥した場合などは少し違った異臭がする可能性もあります。
正常な匂いと異臭の判別をつけることは難しいですが、特に使用歴が長いSwitchは後者の可能性もあります。

動作に問題がなければ気にする必要はありませんが、明らかな焦げた匂いや異臭がした場合は使用を中止した方がいいでしょう。

異臭がするNintendo Switchを修理する

今回問い合わせがあったのは、「ゲームをしていると上の通気口から異臭がして、しばらく使っていると急に電源が入らなくなった」と問い合わせがありました。

修理前の状態はこんな感じ

全く電源が入らない状態です。

ここから分解を行い、確認をしていきます。

確認すると中で水没していました。
知らず知らずの内に水没していたということはたまにあります。

恐らく、異臭の正体は水分もしくは中でショートした時の焦げ臭さだった可能性があります。
水没すると水であっても中で腐食し、起動している間はファンから異臭が漂う場合もあります。

基板もショートしていたので、水没処置と破損したICチップも交換していきます。

ショートしたICチップの交換が完了し、内部の電流値も正常に戻ったので、組み立てを行い起動を確認していきます。

しっかり起動するようになりました。

水没による起動不良はメーカー修理だと基板を交換してしまうので、データは消えてしまいますが、ゲームドクターでは基板修理を行うので、データもそのままで修理が可能です。

修理期間も今回の修理は原因の特定が早めにできましたので、修理に1日・修理後の動作検証に1日の合計2日で修理完了になりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

Switchの通気口から異臭がすると不安な方は記事前半でもお伝えしたように、ほとんどの場合、問題ない匂いであることが多いです。
ただ、修理事例のように水没やショートのよる異臭が発生することもあり、判別が難しいとは思いますが、明らかに異常な匂いがした場合は、即座に使用を中止してください。

万が一、電源が入らない等のトラブルになってしまった場合は、是非お気軽にご相談いただければと思います。

 

ゲームドクターは今まで1500台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。

様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・最新のSwitch(有機ELモデル)にも対応しております。

基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。

まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください！