Nintendo Switch Lite 基板修理
【Wi-fi】Nintendo Switchがインターネットに繋がらない時の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
今回、「Nintendo SwitchLite(ニンテンドースイッチライト)が突然、アクセスポイントからインターネットに繋がらない」と問い合わせをいただきました。
何をしても繋がらず、インターネット設定に何も表示されなくなってしまったとのことです。
実はこの症状は最近多く発生し、多くはメイン基板に不具合があることが原因です。
メーカー修理だとデータが消えてしまうとのことで、弊社にご依頼をいただきました。
今回は「NintendoSwitch(ニンテン)にWi-fiが繋がらなくなる理由」と「自分で出来る対処法とゲームドクターで行う修理方法」を解説していきます。
目次
基本的なSwitchをネット(アクセスポイント)に繋ぐ方法を確認
まずはSwitchをWi-fiに接続する手順を確認してきましょう。
無線インターネット接続
- ホームボタンを押してホームメニューを表示し、「設定」を選びます。
- 「インターネット」→「インターネット設定」を選択し、見つけたネットワークから無線ルーターのSSIDを選びます。
- ルーターのパスワードを入力し、「接続しました」と表示されたら完了です。
有線インターネット接続
Switchは無線だけでなく有線でも接続が可能です。
Switch本体のモデルに応じた接続方法は以下の通りです。
- Switch 本体:
- Switchを「TVモード」にして、ドックのUSB端子に有線LANアダプターを接続し、ルーターとLANケーブルで繋ぎます。
- ホームメニューから「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」を選び、「有線接続」を選択して完了です。
- Switch 本体(有機ELモデル):
- TVモードにして、ドックのLAN端子とルーターをLANケーブルで繋ぎます。
- 設定メニューから「インターネット」→「インターネット設定」→「有線接続」を選択して完了です。
- Switch Lite 本体:
- USBハブを本体に接続し、ハブのUSB端子に有線LANアダプターを接続、ルーターとLANケーブルで繋ぎます。
- HOMEボタンを押して、設定メニューから「インターネット」→「インターネット設定」→「有線接続」を選択して完了です。
ここまでの手順を確認し、接続方法に誤りがないか確認しましょう。
Switch/SwitchLiteがインターネットに繋がらなくなる理由
Wi-Fiに繋がらなくなる理由ですが、冒頭で多くはメイン基板の不具合と書きましたが、もちろん他の原因もあります。
修理を考える前にまず「自分で出来る対策・繋がらない原因」を見ていきましょう。
Wi-Fiルータの一時的な不具合の場合
自宅や職場・学校などのWi-Fiはルーターと呼ばれるものを介して、電波を飛ばしています。
このルーターが不具合を起こすことでWi-Fiが繋がらなくなることもあります。
その場合「インターネット設定」にWi-FiのIDが出ている状態であることが多く、出ているにも
関わらず、繋がらない場合はルーターの不具合を考えましょう。
ルーターの不具合の場合、スマホやPCも繋がらないことが多く、繋がりが悪い場合はルーターを再起動しましょう。
再起動の仕方はルーターによって様々ですが、電源ボタンがついていれば、電源ボタンを切ってしばらく経ってから電源ボタンを押す、もしくは電源ケーブルを抜いてしばらく経ってから電源ケーブルを挿すことで再起動がかかります。
これで解決すればルーターの一時的な接続不良ということになります。
インターネット回線の問題
インターネット回線自体に問題がある場合、Switchがインターネットに繋がらないことがあります。
これはプロバイダ側の問題や一時的なメンテナンス、工事によるものかもしれません。
まずは他のデバイスでもインターネット接続ができるか確認しましょう。
もし他のデバイスでも接続できない場合は、インターネットプロバイダに問い合わせることが必要です。プロバイダのウェブサイトで障害情報を確認することもできるので、すべてのデバイスで繋がらない場合は一度確認をしてみましょう。
機内モードになっていない確認
Nintendo Switchが機内モードになっていると、すべての無線通信が遮断されるため、インターネットに接続できません。
設定メニューから機内モードがオフになっていることを確認してください。
もし機内モードが有効になっていた場合は、これを解除することでインターネット接続が回復します。
アクセスポイントの距離や障害物
アクセスポイントからの距離が離れすぎていたり、壁や家具などの障害物が多い場合、Wi-Fi信号が弱くなり、接続が不安定になることがあります。
Switchをアクセスポイントに近づけてみるか、障害物を減らすことで接続状況が改善するかもしれません。
また、Wi-Fi中継機を使用することで、電波の範囲を広げることができます。
中継機を適切に配置することで、家全体で安定したWi-Fi接続を確保することができます。
Switch/SwitchLiteのシステムの不具合
ごく稀にですが、Switchのシステムに不具合が生じてWi-Fiに繋がらなくなることもあります。
その場合は一度、電源を切って再起動を行ってください。
それでも改善しなければ本ブログでも何回か紹介させていただいています、メンテナンスモードより「セーブデータを残したまま初期化」を試してみてください。
これをすればシステムがリセットされ、不具合が解消される場合があります。
残るデータは以下となります。
・ソフトのデータ
・セーブデータ
・画面写真/動画
・ユーザーの情報
・ニンテンドーアカウントとの連携
・ニンテンドーアカウントの「いつもあそぶ本体」の登録(インターネット接続時のみ)*セーブデータを残して初期化すると、microSDカードに保存されているソフトのデータが使えなくなります。なお、ユーザーの情報は残るので、ニンテンドーアカウントとの連携などを設定し直すことなく、消去したソフトのデータをニンテンドーeショップから再ダウンロードできます。
任天堂公式サイト
上記の対応を行っても改善しない場合は本体の故障になります。
では、どのように修理を依頼すればいいのでしょうか?
ネットに繋がらないNintendo Switchを修理する方法は?
Switchを修理する方法は2つあります。
メーカーに修理依頼をする
メーカー修理は保証が使える場合があり、1年以内で自然故障の場合は基本的に無償で受付をしていただけます。
保証期間外や自損であっても有償にて修理受付は行なっていただけます。
しかし、いずれにしてもネットに繋がらないトラブルは基板の故障である可能性が高く、メーカー修理だと基板交換になり、データが消えてしまう可能性があります。
その場合はSwitch専門の修理店に依頼を行えば、データもそのままで修理することが可能です。
専門の修理店に依頼をする
ゲームドクターのようなSwitchの修理を行っている専門の修理店は多くあります。
その中で「基板修理」を行えるお店はネットに繋がらない故障を修理することが可能です。
基板修理は基板交換と違い、故障箇所をピンポイントで修理するため、データもそのままで修理することが可能です。
ゲームドクターも基板修理を行える修理店になります。
最短2日〜でデータも消さずに修理が可能です。
では、実際にメイン基板が破損してWi-Fiに繋がらないSwitchの修理過程を見ていきます。
インターネットに繋がらないSwitchLiteを修理
では、実際の修理事例を2つ程、紹介していきます。
修理事例①:アクセスポイントを全く拾わないSwitchLite
今回運び込まれてきたのは「インターネット設定にWi-Fiのアクセスポイントが全く出てこず、ネットに繋がらない」SwitchLiteです。
修理前の状態はこんな感じ
このようにWi-Fiに全く繋がらないような状態で、電波も掴んでいなような状況です。
ここから分解を行い修理をしていきます。
基板を取り外し、2枚目の写真で取り外しているのが、Wi-FiやBluetoothなどの電波関係を制御しているチップとなります。
今回はこのチップの破損が見受けられたので、交換をしていきます。
交換が完了しました。
簡単にやっているように見えますが、かなり高度な技術を必要とし、通常の修理店では対応できないと所も多いです。
また、パーツの品質にも左右され、ゲームドクターでは厳選されたパーツを使用し修理を行っております。
ここから組み上げを行い動作の確認を行なっていきます。
Wi-FiもBluetoothもしっかり繋がるようになりました。
ここまでの修理時間が1日、修理後の動作検証に1日の合計2日でご返却となりました。
もちろんゲームデータもそのままで修理が完了しております。
修理事例②:急にWi-Fiに繋がらなくなったSwitchLite
続いて運び込まれてきたのは、「Wi-Fiに繋がりにくくなり、再起動をするとアクセスポイントを全く拾わなくなったSwitchLite」です。
上記と同じ症状になります。
修理前の状態はこんな感じです。
このように無線接続が可能なアクセスポイントが全く表示されません。
ここから分解を行っていきます。
メイン基板の検査を行うと、やはり同じ電波制御部の破損が確認できました。
同じくICチップの交換対応を行ってきます。
組み立てを行い、動作確認を行うと
先程のSwitchLiteと同じく、ここまでの修理時間が1日、修理後の動作検証に1日の合計2日でご返却となりました。
もちろんゲームデータもそのままで修理が完了しております。
今回紹介した事例はSwitchLiteとなりますが、SwitchやSwitch有機ELモデルでも同じ修理にて対応が可能です。
ゲームドクターのYoutubeチャンネルにて実際に修理している動画をあげております。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Switchが故障しないようにするための対策
今回、紹介したWi-fiの故障は突然なることが多く、確実に防げる対策方法は残念ながらありません。
しかし、故障リスクをなるべく下げる方法はあります。
ケースやカバーをつける
Switchが落下したりなどで、基板が壊れてしまった事例は多く、なるべく落とさない方がいいですが、どうしても落としてしまうこともあると思います。
その時にケースに入れたり、カバーをつけていれば衝撃を少なくすることが可能ですので、故障リスクを可能な限り少なくすることが可能です。
水場に持ち込まない
お風呂などに持ち込んで、水没し電源が入らなくなったり、今回のようにネット接続に不具合が出るケースもあります。
Switchには防水性能はないので、水場には持ち込まないようにしましょう。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
Wi-Fiに繋がらなくなると、ゲームで遊べなくなるのは勿論ですが、データのバックアップも取るのが難しくなることが多いです。
しかし、焦らずに今回紹介した対処法を試していただければ、直せるトラブルでもあります。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
今回のような基板修理以外にも 「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。 Switch/SwitchLite/有機ELモデルのSwitchもご対応可能です。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。