コラム
【修理屋が解説】Nintendo SwitchとSwitch 有機ELモデルの違い
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
今回はNintendo Switch スタンダードモデルとNintendo Switch 有機ELモデルの違いについて修理屋の観点から徹底解説をしていきます。
現在、「旧Nintendo Switch」・「Nintendo SwitchLite」・「Nintendo Switch 有機ELモデル」の3機種が任天堂から発売されています。
SwitchLiteとの違いはハッキリしていますが、旧型のSwitchと有機ELモデルはどのように違ってるのでしょうか?
本記事では「機能面や外装の違い〜中身の性能面の違い」まで徹底解説をしていきます。
目次
旧型Nintendo Switch とNintendo Switch (有機ELモデル)の外装の違い
最初に外装面の違いから解説をしていきます。
サイズ
実は大きさは殆ど変わっていません。
旧型のSwitchは”239mm×102mm”に対してSwitch 有機ELモデルは”242mm×102mm”となり、横幅が3mm大きくなっただけです。
実機を持ったことのある方は感じたと思いますが、旧型より大きく感じますよね。
これはディスプレイサイズが「Nintendo Switch」は6.2インチ(1280x720)に対して、「Nintendo Switch 有機EL」は7.0インチ(1280x720)になりました。
後ほど紹介する有機ELディスプレイを搭載した関係からベゼルが薄くなり、画面のサイズが大きくなったことで、全体的に大きく見えていることが考えられます。
スタンド
「Nintendo Switch」の背面スタンドは角度が1つだけの「固定式スタンド」でしたが、「Nintendo Switch 有機EL」は自由に角度を調整することができる「フリーストップ式ワイドスタンド」となりました。
旧型はスタンドが取れてしまって無くなることがよくあり、同じような経験をしたことがある方も多いはずです。
有機ELモデルはスタンドがワイドになったことで、取れてしまったりなどのトラブルが起きにくくなっているのも特徴です。
ディスプレイが有機EL
この変更が今回最も大きな変更になります。
従来のSwitchは液晶(LCD)の画面でしたが、新型Switchは有機EL(OLED)を搭載しています。
有機ELディスプレイは高いコントラストで発色性能が高く、液晶より鮮やかで繊細な画面表示が可能になりました。
携帯モードでゲームをする際はこの画面表示の違いが感じられるでしょう。
テレビドックに有線LANが接続可能に
本体では無いですが、付属のテレビドックに有線LANの接続端子がつくようになりました。
通常インターネットを繋ぐときは無線LANが主流ですが、回線の安定性や速度を考えると有線LANが理想です。
オンラインゲームでより高速ネットワークを利用し、相手より有利に立つ場合は有線LANでの接続が有効的です。
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旧型Nintendo Switch とNintendo Switch (有機ELモデル)の中身の違い
では、続いて意外と解説が少ない中身の違いについて解説をしていきます。
ストレージの容量がアップ
ストレージの容量が従来の32GBから64GBへアップグレードされました。
より多くのデータを保存できるようになったのはありがたいですね。
スピーカーが強化
スピーカーが従来のスピーカーよりクリアなサウンドが出るように強化されています。
これは開放型スピーカーから密閉型スピーカーへ移行したことで、音に深みが出て迫力あるサウンドが本体単体でも出るようになっているので、携帯モードでのプレイがより楽しくなっています。
CPUやメモリなどの大型主要部品
ここからは修理屋らしい解説になります。
以前の記事でも紹介しましたが、Switch(有機ELモデル)のCPUやメモリ(RAM)は「旧Nintendo Switch」・「Nintendo SwitchLite」と変わっていません。
CPUはNVIDIAの「ODNX10-A1」、メモリも「LPDDR4メモリ」で4GBとなっています。
メモリはメーカーがMicron製からSamsung製になっていますが、性能面では変わりありません。
新型Switch(有機ELモデル)を分解すると中身はがっかりな仕様!?
内部の電気系統も基本的に同じ
内部の電気系統も基本的に同じとなります。
電源充電ICには「M92T36」・「BQ24193」、ビデオICチップには「P13USB」と、この辺も旧型と変わっていません。
なので、内部の処理速度や性能面は旧型のSwitchと全く同じとなるため、有機ELだけで出来る高性能ゲームは今後も出てくることはありません。
Nintendo Switch 有機ELモデルは構造強化が行われている?
ゲームドクターではNintendo Switchの修理をこれまでに1000台以上行い、Switchの構造的な脆さや壊れやすさは結構なものです。
今回のSwitch有機ELモデルがまだ発売して間もないので、修理事例は少ないですが旧型のSwitchの同じような壊れた方をした修理をいくつか行っております。
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この事例からまだ断定はできないですが、同じように壊れやすい可能性があります。
有機ELディスプレイも通常の液晶より耐久性に劣ることが構造上、起こってしまうので画面破損も増えることが考えられます。
その反面強化されている箇所もあり、旧型のSwitchはUSBの故障が非常に多くUSBが脆かったのですが、有機ELモデルではUSBパーツにカバー(シールド)がされ、耐久性を向上させたような設計になっていました。
なので、USB破損による充電トラブルは減ることが考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
機能面での差は殆どないですが、やはりディスプレイの違いが結構大きいです。
値段も数千円の差なので、個人的にはもし買うなら有機ELモデルをオススメします。
購入前に是非、この記事を参考にしていただければと思います!
ゲームドクターはSwitch専門の修理店で今まで数千台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。