Nintendo Switch 充電不良の修理
【完全版】NintendoSwitchがテレビに映らない・繋がらない時の解決法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
先日、「Nintendo Switch（ニンテンドースイッチ有機ELモデル）がテレビに映らなくなってしまった。テレビドックのランプは点灯します」と問い合わせがありました。
有機ELモデルに問わず、通常のSwitchでも最近「テレビ出力ができない」・「充電ができない」などの問い合わせをよく受けます。
メーカーに保証で修理を依頼するとデータが消えると言われたので、データを消さずに修理ができるゲームドクターにご相談いただきました。
今回は「NintendoSwitch（ニンテンドースイッチ）がテレビに映らなくなってしまう原因と自宅で出来る対処法」・「実際に修理する方法」をご紹介していきます。
Nintendo Switchがテレビに映らない原因は？
Switchがテレビに映らない原因は、大きく分けて3つのパターンに分類されます。症状が出始めたタイミングや使用状況によって、原因を絞り込むことができます。
テレビドック・HDMIケーブル・ACアダプターの破損
Switchをテレビに映すには、テレビドック、HDMIケーブル、ACアダプターの3点が正常に動作している必要があります。このうち1つでも破損していれば、テレビへの出力は行われません。
特にテレビドックは、使用期間が2年を超えると経年劣化による故障率が上がります。緑のランプが点灯しているのに映らない、ランプが点滅する、ランプが全く点灯しないなど、症状の現れ方は様々です。
テレビに映らなくなった場合、まずテレビドックを交換して確認します。改善しなければHDMIケーブル、次にACアダプターの順で交換していくと、原因の特定がスムーズに進みます。周囲に正常なテレビドックを持っている方がいれば、一時的に借りて動作確認を行うのも有効な手段です。
ソフトウェアの一時的な不具合
Switch本体のソフトウェアに一時的な不具合が発生し、テレビ出力機能が正常に動作しないケースもあります。
この場合、本体を再起動してからテレビドックに差し込むと、ほとんどのケースで症状が改善します。再起動の手順は、電源ボタンを3秒以上長押しして電源メニューを表示し、「電源オプション」から「再起動」を選択します。
本体USB端子またはメイン基板の破損
上記の対策を試しても改善しない場合、本体の充電口またはメイン基板が破損している可能性が高くなります。
テレビドックのランプは点灯するのにテレビに映らないパターンも頻繁に発生しており、この場合はテレビドック側ではなく本体側に原因があると考えられます。
この状態になると自力での修理は困難なため、メーカーまたは専門の修理店での対応が必要です。ゲームドクターでは、有機ELモデルを含む全てのSwitchモデルに対応しており、ゲームデータを保持したまま修理が可能です。
テレビドックの問題を見分ける方法
テレビドックが原因かどうかを判断するには、以下のチェックポイントを確認します。
ドックの緑ランプが点灯しているか確認する
テレビドックに本体を差し込んだとき、正面の緑色のLEDランプが点灯するかを確認します。ランプが点灯しない場合、ドック本体またはACアダプターに問題がある可能性が高くなります。
ランプが点滅を繰り返す場合は、ドック内部の端子の接触不良や経年劣化が考えられます。
HDMIケーブルの接続を確認する
HDMIケーブルがテレビとドックの両方にしっかり差し込まれているか確認します。ケーブルの差し込みが甘いと、信号が正常に伝わりません。
また、HDMIケーブル自体が断線している可能性もあるため、別のHDMIケーブルで試すことで原因を切り分けられます。
テレビの入力切替を確認する
テレビの入力切替が、Switchを接続しているHDMI端子に合っているか確認します。テレビのリモコンで「入力切替」または「HDMI」ボタンを押し、正しい入力に切り替えます。
本体の問題を見分ける方法
テレビドック側の問題ではない場合、Switch本体に原因がある可能性を検証します。
携帯モードで正常に起動するか確認する
テレビドックから本体を取り外し、携帯モードで電源が入るか、画面が正常に表示されるかを確認します。携帯モードで問題なく動作する場合、本体の基本的な機能は正常に動作していると判断できます。
この状態でテレビに映らない場合は、HDMI出力に関連する部分に問題がある可能性が高くなります。
充電ができるか確認する
本体を直接ACアダプターに接続し、充電ができるかを確認します。充電ができない場合、USB端子の破損またはメイン基板の電源管理部分に問題がある可能性があります。
充電は正常にできるがテレビに映らない場合は、HDMI出力を制御するICチップの故障が疑われます。
別のテレビドックで試す
可能であれば、別のテレビドックで動作確認を行います。別のドックでテレビに映る場合は、元のドックに問題があると確定できます。
別のドックでも映らない場合は、本体側の修理が必要になります
テレビに映らないNintendo Switch（有機ELモデル）を修理
今回運び込まれて来たのは「急にテレビに映らなくなって、ドックに差してもランプも光らない」とのことで問い合わせをいただきました。
修理前の状態はこんな感じです。
テレビへ信号が全く入っていない状態です。
ここから分解を行い修理をしていきます。
こちらがSwitch（有機EL）モデルのメイン基板となります。
今回USB部分に問題は無さそうでしたので、HDMI出力のICチップを検査すると、破損が確認できたので修理を行っていきます。
交換が完了すれば、組み立てを行い動作確認を行っていきます。
しっかりテレビに映るようになりました。
充電とテレビモードも問題なかったので、こちらで修理完了となります。
ここまでの作業時間は2日程、ゲームデータも全てそのままでご返却となります。
今回のような修理方法は有機ELモデルのみならず、通常のSwitchでも同様の修理方法にて対応することが可能です。
Nintendo Switchがテレビ出力不良になるのを予防する方法
テレビに映らない症状は発生頻度が高く、その多くが本体またはドックの破損によるものです。日常的な使用方法を見直すことで、故障のリスクを大幅に減らせます。
テレビドックへの差し込み方に注意する
テレビドックは、差し方によって本体が正しくはまらないことがあります。無理に押し込むと、本体の充電口やドック側の端子を破損させる原因になります。
また、抜き差しを繰り返すことでドック側の端子が摩耗し、本体の充電口と接触時にショートが発生し、メイン基板を破損させるケースもあります。
予防策として、ドックへの差し込みはゆっくりと垂直に行います。上手く差さらない時は一度抜いて、角度を確認してから再度ゆっくり差し込むことで、端子への負担を最小限に抑えられます。
充電しながらの使用を避ける
テレビ出力の故障は、USB端子の破損によって発生することも多くあります。充電しながら使用していて、足をひっかけて本体が引っ張られると、端子が曲がって充電不良やテレビ出力不良につながります。
充電しながらの使用は、バッテリーの劣化速度を早める要因にもなります。充電は使用前後に行い、プレイ中はケーブルを接続しない習慣をつけることが推奨されます。
本体を保護ケースで保管する
Switch本体を落下させたり、充電口に埃が詰まったりすることも、故障の原因になります。使用しない時は、本体カバーケースや収納ケースに入れて保管することで、物理的な損傷や埃の侵入を防げます。
定期的なメンテナンスを行う
テレビドックの端子部分やSwitch本体の充電口は、長期間使用すると埃や汚れが蓄積します。月に1回程度、乾いた柔らかい布やエアダスターで軽く清掃することで、接触不良を予防できます。
高温多湿の環境を避ける
Switchは精密機器のため、高温や多湿の環境では内部部品の劣化が早まります。直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所での保管は避けます。
特に夏場の車内など、温度が50度を超える環境に長時間放置すると、バッテリーの膨張やメイン基板の故障リスクが高まります。
メーカー修理と専門修理店（ゲームドクター）の違いは?
Switchがテレビに映らなくなった場合、修理先としてメーカー（任天堂）と専門修理店の2つの選択肢があります。それぞれに特徴があるため、状況に応じて適切な修理先を選ぶことが重要です。
データの保持について
メーカー修理では、故障の原因や修理内容に関わらず、セーブデータが初期化される可能性があります。特にメイン基板の交換が必要な場合、ほぼ確実にデータは消去されます。
専門修理店であるゲームドクターでは、データを保持したまま修理することを前提としています。USB端子の交換やHDMI出力ICチップの修理など、部品単位での修理対応が可能なため、セーブデータを残したまま修理できるケースが多くあります。
長時間プレイしたゲームのセーブデータを失いたくない場合は、専門修理店での修理が適しています。
修理期間の違い
メーカー修理の場合、本体を送付してから返却まで10日〜14日程度の期間が必要です。繁忙期や在庫状況によっては、1ヶ月以上かかることもあります。
ゲームドクターなどの専門修理店では、故障内容にもよりますが、最短1日から数日程度で修理が完了します。郵送修理の場合も、到着から1週間以内に返却されるケースが大半です。
修理費用の比較
メーカー修理では、保証期間内であれば無料または低価格で修理が受けられます。ただし、保証期間外の場合は、故障箇所に応じて4,950円から13,200円程度の費用がかかります。
専門修理店の修理費用は、故障内容によって異なりますが、USB端子の交換で13,000円程度、HDMI出力ICチップの修理で20,000円程度が相場です。
保証期間内であればメーカー修理の方が費用を抑えられますが、保証期間外でデータを残したい場合は、専門修理店の費用も選択肢として検討するのもいいでしょう。
修理対応の範囲
メーカー修理では、基板交換や本体交換といった対応が中心となり、細かな部品単位での修理は行われないケースもあります。
ゲームドクターでは、USB端子、HDMI出力ICチップ、冷却ファン、バッテリーなど、部品単位での修理が可能です。故障箇所を特定し、必要最小限の部品交換で対応するため、修理費用を抑えられる場合もあります。
どちらを選ぶべきか
保証期間内で、データが消えても問題ない場合は、メーカー修理が適しています。費用を最小限に抑えられ、公式のサポートを受けられる安心感があります。
一方、保証期間外でセーブデータを残したい場合や、修理期間を短縮したい場合は、ゲームドクターなどの専門修理店が適しています。
よくある質問(FAQ)
- テレビドックのランプは点灯するのに、テレビに何も映りません。どこに問題がありますか?
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ドックのランプが点灯している場合、ドック自体は通電していますが、Switch本体のHDMI出力部分に問題がある可能性が高いです。
まずは本体を再起動し、別のテレビドックで試してみてください。それでも改善しない場合は、本体のメイン基板またはHDMI出力ICチップの故障が疑われます。
- HDMIケーブルを交換しても映らない場合、次に何を確認すべきですか?
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HDMIケーブルを交換しても改善しない場合は、ACアダプターとテレビドックを順番に確認します。
ACアダプターが正常に動作していないと、ドックへの給電が不十分になり、テレビ出力ができなくなります。全て試しても映らない場合は、Switch本体側の故障と判断できます。
- テレビ出力の故障を放置すると、どのような問題が発生しますか?
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テレビ出力の故障を放置すると、充電機能にも影響が出始めるケースがあります。
USB端子やメイン基板の故障が進行すると、最終的には電源が入らなくなる重度のトラブルに発展する可能性があります。症状が軽いうちに修理することで、修理費用も抑えられます。
- メーカー修理と専門修理店の違いは何ですか?
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メーカー修理では、故障の原因に関わらずデータが初期化されるケースが多く、修理期間も10日〜14日程度かかります。
一方、専門修理店では、データを保持したまま修理できる場合が多く、修理期間も1日から数日と短縮できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
テレビに映らないとSwitchの面白さ半減してしまいます。また、放置しておくと電源が入らないなどの更に重度のトラブルになる可能性もあります。
本体の故障かな？と思ったらお早めに修理しておくのがベストでしょう。
ゲームドクターは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
今回紹介したNintendoSwitch(有機ELモデル)だけでなく、旧型のSwitchやSwitchLiteにも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください！
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。
