Nintendo Switch 液晶破損の修理
【要注意】Switchの液晶交換は自分でできるのか?
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
皆さん、Switchを床に落とした経験ございませんか?
「床に落ちたSwitchを拾い上げると、画面には無数のヒビが…。」
「あるいは、カバンから取り出したら、見知らぬ線が入っていて、液晶の色がなんだかおかしい…。」
ゲーマーにとって、Switchの画面が壊れてしまうことほど、血の気が引く瞬間はありませんよね。
頭の中にまず浮かぶのは、「どうしよう、修理しなきゃ…でも、費用は?時間は?なにより、今まで必死にプレイしてきたあのゲームのセーブデータは…?」といったことではないでしょうか?
ふと「もしかして、これって自分で直せるんじゃないか?」という考えが頭をよぎるかもしれません。インターネットで検索すれば、交換用の液晶パネルや修理キットが売られていますし、分解方法を解説した動画もたくさん見つかります。
「これなら、意外と安く、早く直せるかも…!」
そう思う方も少なくはありません。
しかし、自分でSwitchを修理し壊してしまい実際にゲームドクターに依頼をいただいた方もたくさんいます。
この記事では、「なぜSwitchの液晶交換の自己修理を強く推奨しないのか」その具体的な理由と壊れた時の対処法について解説をしていきます。
目次
なぜ?意外と多いSwitchの液晶トラブル

本題に入る前に、なぜSwitchの液晶はこれほどまでに壊れやすいのでしょうか。
当店に持ち込まれる故障の中でも、液晶破損は常に上位にランクインしています。
その原因は、Switchならではの特性にありました。
持ち運びが前提だからこその「落下・衝撃」
Switchの最大の魅力は、家ではテレビの大画面で、外では携帯ゲーム機として、場所を選ばずに遊べるハイブリッドな点にあります。しかし、その「持ち運び」こそが、液晶破損の最大のリスクを生み出します。
- うっかり手から滑り落ちた
- テーブルの端に置いていて、何かの拍子に落下した
- 子供が遊んでいて、投げてしまった
など、日常のふとした瞬間に事故は起こります。精密機械であるSwitchにとって、落下による衝撃は致命的。たとえ低い位置からでも、当たりどころが悪ければ液晶はいとも簡単に割れてしまうのです。
カバンの中での「圧迫」も要注意
「落としたわけではないのに、カバンから出したら画面に線が入っていた」というケースも非常に多いいです。
これは、荷物がぎゅうぎゅうに詰まったカバンの中で、Switchの本体に継続的な圧力がかかったことが原因です。
特に、液晶パネルは面での圧力に非常に弱いパーツです。カバンの中にある他の硬い荷物(例えば、充電器や鍵など)が画面に当たり続けることで、内部の液晶が破損し、線が入ったり、液漏れ(黒いシミのようなもの)が発生したりします。
ゲームに負けて投げてしまった
これは特に子供に多く、実際の問い合わせで「子供がゲームに負けて投げて壊してしまった」といただくこともあります。
液晶破損ならまだしも、ブルースクリーンと呼ばれる症状になってしまうこともあり、基板自体に破損が出ることもあるので、ゲーム機は投げさせないように要注意です。
このように、Switchの液晶トラブルは誰の身にも起こりうる、非常に身近な問題です。
だからこそ、いざという時の対処法を間違えてはいけません。
【結論】Switchの液晶交換は自分でやるべきではない

さて、いよいよ本題です。 「Switchの液晶交換は自分でできるのか?」 その問いに対する、ゲームドクターとしての答えは、「技術的には可能かもしれないが、絶対に推奨しない」 です。
YouTubeなどの動画を見れば、いとも簡単に交換しているように見えるかもしれません。
しかし、あれは何度も経験を積んだプロが、適切な工具と環境で行っているか、あるいは編集によって成功した部分だけを切り取っている場合がほとんどです。
一個人が、見様見真似で、普段使い慣れない工具を使って精密機械の内部に手を加える行為は成功する確率よりも、取り返しのつかない失敗をするリスクの方が、圧倒的に高いのです。
では、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
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Switchの液晶を自分で交換する5つのリスク

これらは実際にゲームドクターであった実際の内容を元に作成しています。
リスク①:さらなる故障を招き、修理費用が倍に…
自己修理で最も怖いのが、液晶交換だけの問題では済まなくなることです。Switchの内部は、非常に薄く、繊細なケーブルや、米粒よりも小さなコネクタ(ラッチ)が複雑に密集しています。
- ケーブルの断線: 液晶パネルを外す際には、バックライトやタッチパネル、デジタイザーといった複数のケーブルを慎重に取り外す必要があります。
少し力を入れすぎたり、ピンセットの先で引っかいたりしただけで、これらのケーブルは簡単に断線してしまいます。結果、「液晶は映るようになったけど、タッチ操作が効かない」「画面が真っ暗なまま」 といった新たな不具合が発生します。 - コネクタの破損: 基板に接続されているケーブルの留め具(ラッチ)は、プラスチック製の非常に小さな部品です。外し方やはめ方を間違えると、いとも簡単に破損し、飛んでいってしまいます。このコネクタが破損すると、ケーブルを固定できなくなり、基板レベルでの修理が必要になります。液晶交換の修理費(約1万円)で済むはずだったものが、基板修理(約2万円)となり、結局依頼した方が安かったという目も当てられない事態に陥るのです。
- ネジ山の潰れ: Switchには特殊なY字ネジが使われています。サイズの合わないドライバーで無理に回そうとすると、簡単にネジ山が潰れてしまいます。そうなると、もう分解すること自体が困難になり、プロの業者でも修理を断らざるを得ないケースさえあります。
リスク②:【意外な落とし穴】工具とパーツ代で、結局高くつく
「安く済ませたい」という思いで始めた自己修理が、結果的に高くついてしまうのもよくある話です。
Switchの分解には、一般的なプラスドライバーだけでなく、前述のY字ドライバーが必須です。さらに、強力な粘着テープで固定されているタッチパネルを剥がすためには、ヒートガン(またはドライヤー)、吸盤、プラスチック製のヘラなど、普段の生活ではまず使わない工具が必要になります。
これらの工具を一式揃えるだけでも数千円の出費です。そして、ネット通販などで購入する交換用の液晶パネル代が数千円。合計すると、1万円近くになることも珍しくありません。
プロの修理業者に依頼した場合の液晶交換費用は、1万円~1.5万円程度が(ゲームドクターでは11,000円(税込)〜)相場です。公式修理だと9,900円(税込)です。
*有機ELモデルはパーツが高いので、さらに高くなります。
なので、リスクの割にあまり値段も変わらない結果となります。
リスク③:交換用パーツの品質問題
Amazonや楽天などのECサイトで販売されている交換用液晶パネルは、残念ながら品質がピンキリです。中には、純正品とは似て非なる、粗悪な互換品も多く出回っています。
- 色味がおかしい、発色が悪い
- 画面に常にドット抜け(黒い点や白い点)がある
- 取り付けた直後は問題なかったが、数週間で線が入ったり、映らなくなったりした
といったトラブルが後を絶ちません。せっかく苦労して交換したのに、以前よりも画質が悪くなったり、すぐに再発したりしては、時間もお金も無駄になってしまいます。
プロの業者は、信頼できる業者から高品質なパーツを仕入れ、検品を行った上で使用しています。
この「パーツの品質保証」だけでも、業者に頼む価値は十分にあるのです。
リスク④:セーブデータが消える可能性
これがおそらく、最も恐ろしいリスクです。 分解作業中に、誤って金属製の工具で基板上のチップをショートさせてしまったり、バッテリーのコネクタを破損させてしまったりすると、Switchは二度と起動しなくなります。
Switchのセーブデータは、基本的に本体の内部ストレージに保存されています。
※一部、Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」サービスに対応しているソフトもありますが、全てのゲームが対応しているわけではありません。
基板が物理的に破壊されてしまうと、データを読み出すこと自体が不可能になります。
あなたが何百、何千時間と費やしてきた冒険の記録、育て上げたキャラクター、集めたアイテム…そのすべてが、一瞬にして失われる可能性があるのです。公式修理に出した場合も、基板交換となればデータは初期化されてしまいます。
ゲームドクターのような基板修理ができるお店に頼めば、セーブデータはそのままで修理できますが、修理費用が2万円近くになってしまいます。
リスク⑤:修理に時間がかかる
「動画を見ながらやれば1時間くらいで終わるだろう」 と思われるでしょうが、実際に初見でSwitchの液晶交換を行なった場合、相当な時間がかかる可能性があります。
ゲームドクターでは技術研修もしており、全く分解をしたことがない方で教えたことがあるのですが、横で解説しながら行なっても、ちゃんとできるまで2時間〜3時間ほどかかることもあります。
ましてや、初見で周りに修理ができる人がいない場合
- 「ネジが固くて外れない…!」
- 「この小さなケーブル、どうやって外すんだ…?」
- 「パーツが小さすぎて、指が震える…!」
- 「あれ?外したネジ、どこに置いたっけ…?」
慣れない作業は、想像以上に時間と精神力を消耗します。
数時間格闘した挙句、結局元に戻せなくなってしまったり、組み立てたものの電源が入らなかったりすることもあります。
その時間とストレスを考えれば、初めからプロに任せた方が圧倒的に良いです。
【結論】Switch修理はプロの修理屋または公式修理を行うべき

自分で修理するリスクの大きさを、ご理解いただけたでしょうか。 では、どこに修理を依頼すればいいのか。メーカー修理も一つの選択肢ですが、
「修理に数週間かかり、その間ゲームができない」
「データを初期化されてしまう可能性がある」
といったデメリットも存在します。
もちろん、保証期間内での自然故障であればメーカー修理一択、上記の時間待てるのであれば依頼しておいいでしょう。
ただ、時間がかかるのが嫌、データが消えるのが嫌な方は専門の非正規修理店に依頼を出すことを推奨します。
下記で非正規店で修理を行う場合のメリットをゲームドクターを例に紹介します。
ゲームドクターが選ばれる5つの理由
- セーブデータが消えない: ゲームドクターの修理は、壊れた部品のみを交換・修理する「部分修理」です。本体を初期化する必要がないため、セーブデータをそのままの状態で残したまま、修理することが可能です。
- 最短1日でのスピード修理 :「一刻も早く、あのゲームの続きがしたい!」ゲームドクターでは、当店にSwitchが到着してから、最短1日(基板修理でも2日〜5日程度のお預かり)で修理を完了させ、お客様の元へ返送します。
- 修理不可の場合は料金不要:液晶交換での修理不可は過去に一回もありませんが、万が一、Switchの損傷が激しく、修理が不可能な状態であった場合。その際は、修理費用を一切いただきません。(※返送時の送料のみご負担いただきます)
- 全国どこからでも修理可能:お近くに修理店がない、という方もご安心ください。ゲームドクターは、全国からの郵送修理に対応しています。公式サイトから簡単に申し込み、Switchを送るだけ。修理完了後、ご自宅までお届けします。
ゲームドクターでは3,000台以上(※2025年現在)のSwitchを修理してきた豊富な経験と実績があるので、安心してご依頼ください。
液晶交換はもちろん、起動不良や水没といった重度の故障まで、あらゆる症状に対応することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Switchの液晶が割れてしまった時、「少しでも安く、早く」とり、自己修理という選択肢は推奨いたしません。
専門の修理店または公式修理で行うことをおすすめします。
ゲームドクターは今まで3000台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが在籍しています。
液晶のトラブルはもちろん Switch本体の「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・最新のSwitch(有機ELモデル)にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。