Nintendo Switch Lite 基板修理
【プロが教える】Switchは電源オフとスリープどっちが理想?
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
先日、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)を使っていない時、電源オフかスリープのどっちがいいですか?」と問い合わせをいただきました。
Switchは使用していない間は基本的に画面を消した状態で放置すると思いますが、電源を完全にオフにするのとスリープにするのと、どちらが理想なのでしょうか?
今回はSwicth修理のプロが「Switchを保管する時に電源をオフかスリープのどちらが理想か?」・「両方のメリット・デメリット」について解説をしていきます。
目次
Switchを保管する時は電源オフかスリープのどちらがよい?
Switchのスリープは電源ボタンを1回押すと画面が暗くなると思いますが、それがスリープの状態です。スマホとかと同じような機能になります。
電源を切る状態は電源ボタンを長押しし、電源を「電源オプション→電源OFF」にすると完全に電源が落ちてしまいます。
Switchで遊んだ後にスリープでそのまま終了する人、電源を切ってしまう人の2つのパターンに分かれると思います。
では、どちらの方が保管する際に正しいのでしょうか?
スリープで保管する場合のメリット・デメリット
スリープで保管した場合、次にゲームで遊ぶ時にすぐに電源がつくので、電源を切り起動に時間がかかることはありません。
また、ソフトなども終了されないため、ゲーム中の場合はすぐに続きから遊ぶことが可能です。
しかし、バッテリーの消費は電源を切った時より多いので、長時間スリープのまま保管を行うとバッテリーが無くなっているなどの状態になってしまうこともあるかもしれません。
電源をオフにする時のメリット・デメリット
電源をオフのまま保管を行うと、バッテリーの消費を最低限に抑えられ、バッテリー自体の自然放電のみとなります。
デメリットはありませんが、次に遊ぶ時に起動に時間がかかる・ゲームが完全に終了するのでゲームを起動させる時間も発生します。
結局、どちらがいい?
正直に言うと「どちらでもいい」が回答になりますが、数日程度までならスリープでの保管でもいいかと思います。
1週間以上、保管する場合は電源を切った方がバッテリーのことを考えてもいいでしょう。
長期間、NintendoSwitchで遊ばない場合の注意点
長期間、Switchで遊ばない場合は電源をオフにするかと思いますが、電源をオフにした状態で長期間保管する場合、バッテリーの自然放電によりバッテリーが空になることがあります。
バッテリーは空の状態で長期間保管をすると蓄電機能に不具合が生じ、次に充電した時にバッテリーを蓄えれなくなる可能性があり、充電ができず電源がつかなくなることがあります。
また、ゲームドクターの過去の故障事例から見ても、電源を切ったまま長期間保管することで内部のメイン基板に不具合が生じている例もあり、基板修理が必要になることもあります。
これに関しては壊れてしまう原因が分からないですが、長期間電源を落としたことにより内部で何かしらの電気的な不具合が生じ、ICチップなどを壊している可能性があります。
このようなこともあるので、電源を落としたSwitchは3ヶ月に1回はしっかり充電してあげるようにしましょう。
では、最後に実際に長期間保管によって故障してしまった事例を紹介していきます。
長期間保管で電源が入らなくなったSwitchを修理
今回、運び込まれてきたのは、「半年ぶりにSwitchで遊ぼうとしたら、電源が入らなくなっていた」故障案件になります。
運び込まれてきた時の状態はこんな感じです。
充電器に刺しても全く反応しないような状態です。
もちろん、電源ボタン12秒長押しなどでも反応しません。
ここから分解をしていきます。
基板を検査すると電源ICの破損が確認されました。
破損したICチップを交換していきます。
ICチップのショートは収まったので、充電口をチェックするとグラつきが確認できました。
恐らくですが、最後に遊んだ時に充電口のグラつきがあり、それが原因でICチップがショートし、そのままゲームをせずに放置してバッテリーが無くなって、充電ができなくなったことが考えられます。
ここまでの作業が完了すれば、組み立てを行なって動作確認をしていきます。
しっかり充電ができるようになって、電源も入るようになりました。
ここまでの作業時間は2日ほど、データもそのままで修理が完了しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Switchを保管する時はスリープでも電源をオフにしてもどちらでも良いですが、長期間保管する時はなるべく電源をオフにして保管しましょう。
電源をオフにして保管する時でも3ヶ月に1回程は充電を行い、バッテリーのメンテナンスを行うのが最適です。
万が一、電源が入らないなどのトラブルがあった際はゲームドクターにお気軽にお問い合わせくださいませ。
ゲームドクターは今まで1500台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。