Nintendo Switch Lite バッテリー劣化の修理
【危険?】Switchのバッテリーが膨らんで膨張してきた時の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
先日、「Switchの背面が膨らんできて本体に隙間が空き、バッテリーの減りも早くなった」と問い合わせがありました。
SwitchやSwitchLiteの背面が膨らんでくるなんて怖いですよね。
酷い場合はフレームとフレームの間に隙間ができることもあります。
実はこの背面が膨らんでくるのはあることは原因です。
放置していると危険な状態になってしまう場合もあります。
今回は「Switchの背面が膨らんでくる理由」と「膨らんできた時の対処法」をご紹介していきたいと思います。
目次
Nintendo Switchの背面が膨張・膨らんでくる原因
Switchの背面が膨らんで膨張してくる原因としては主に”バッテリーの膨張”があります。
内部のリチウムイオン電池が膨張することで、外装を押し上げて背面が膨らんできたり、膨張して隙間が開いてしまうことがあります。
隙間が開いてきた場合はバッテリーの膨張である可能性が高いです。
では、なぜバッテリーの膨張が起こるのでしょうか?
Ninetndo Switchのバッテリーが膨張する原因
Switchやスマホに搭載されているリチウムイオン電池は劣化などにより、内部にガスが発生し膨張してくることがあります。
劣化は経年劣化やSwitchは排熱ファンが搭載されているとはいえ、中に熱が籠ることがあります。
熱の影響でバッテリーの劣化が急速に進み、早い段階で熱による膨張などが起こることもあります。
その他、稀に落下などによる衝撃でバッテリーが損傷し、膨張することもございます。
Nintendo Switchのバッテリーが膨張して起こる危険なこと
バッテリーが膨張するとイメージ的には”危険”と考える方も多いと思います。
実際にバッテリーの減りが早いなどの状態になることもありますが、やはり膨張しているので”爆発”や”発火”などを心配される方も多いはずです。
実際にSwitchが”爆発”や”発火”したという事件が聞いたことがないので、可能性としては低いですが、実際にスマホや他の機器ではニュースなどでご存知の方もいるかと思いますが、やはり”爆発”や”発火”などは起きています。
膨張するとバッテリーは通常の状態ではないので、そのような事故につながる恐れは低いながらのあります。
なので、早めに対処することが重要です。
では、続いてバッテリーが膨張した時の対処法を見てきましょう
Nintendo Switchのバッテリーが膨張した時の対処法
では、まず対処法を紹介する前に絶対にしてはいけないこと先に紹介していきます。
手で押さえ込む
膨張してきた本体を無理やり手で押さえ込んでしまうと、発火や爆発などの恐れがあります。
バッテリーの膨張は基本的にガスなので、簡単に言うと風船と同じです。
強く押さえると破裂する恐れがあるので、非常に危険です。
分解して膨張しているバッテリーに穴を開けるなどの行為も厳禁です。
そのまま放置する
最初にもお伝えしたようにバッテリーが膨張すると少なからず破裂や発火などのリスクがあります。
放置してバッテリーの膨張が無くなることはありませんし、より膨張が進んで本体を壊してしまったりなどのリスクもございます。
バッテリーが膨張した時の対処法
バッテリーが膨張した場合の対処法は”修理によるバッテリー交換”もしくは”本体交換”しかありません。
バッテリーの膨張は物理的なトラブルのため、自然解消することもありませんし、その他の方法で対処できることもありません。
バッテリーの交換は任天堂の公式の修理サービスを利用しての対応も可能ですし、ゲームドクターのような専門の修理店での修理対応も可能です。
実際にゲームドクターで行った修理事例をご紹介していきます。
バッテリーが膨張したNintendo Switchを修理
では、実際のバッテリー膨張の修理例を見ていきましょう。
修理例①:バッテリーが膨らみ、隙間空いてきたSwitch Lite
今回運び込まれてきたのは、「外装上面に隙間が出来てきた、SwitchLite」です。
修理前の状態はこんな感じです。
背面パネルの側面に隙間ができ、背面を外すとシールドを押し上げて、かなりの圧力で押されているような状態です。
ここから更に分解をしていきます。
見て分かるぐらいの膨張具合になります。
ここまで来ると少し怖いレベルです。
ここから慎重に膨張しているバッテリーを取り外し交換作業を行い再度、組み立てを行っていきます。
*ゲームドクターではバッテリー交換後、入念な充放電確認を行ってから組み立てを行います。
交換後はしっかりと背面が閉まるようになり、隙間もなくなりました。
ここまでの作業時間は1日なので、最短修理日でのご返却をなりました。
もちろんデータもそのままでご返却をさせていただいております。
修理例②:バッテリーが膨張し、背面が膨らんできたSwitch
では、続いてノーマルのSwitchのバッテリー膨張による、外装の膨らみです。
膨張が進み、先ほどの同じく背面に隙間が出て来ています。
こうなるとちょっと怖いですよね…
ここから分解をしていきます。
分解するとよりバッテリーの膨らみが分かります。
新品のバッテリーと交換し、組み立てを行います。
背面もしっかり閉じるようになりました。
ここまでの作業時間はSwitchLiteと同じく1日なので、最短修理日でのご返却をなりました。
もちろんデータもそのままでご返却をさせていただいております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バッテリーの膨張は放置を行うと非常に危険です。
また、バッテリーの減りにも関係してくるので、安心して出先などでゲームで遊ぶことも難しくなってきます。
なので、背面に隙間が少し出来たりなど、膨張してきたタイミングで交換作業を行うのがベストです。
ゲームドクターは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・最新のSwitch(有機ELモデル)にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。