Nintendo Switch 水没修理
【データ残ります】Switchが水濡れし電源が入らない場合の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
1年を通してゲームドクターに「Nintendo Switchが水濡れ(水没)してしまい電源が入らなくなった」と問い合わせをいただくことが多いです。
「Switchが水没??」
と思われる方も多いとは思いますが、「洗濯機で回してしまう」、「お風呂で水没」、「水をこぼす」など色々なシチュエーションで水濡れは起こってしまいます。
水没をしてしまい電源が入らなくなると、基本的に公式の修理では基板交換になりデータが消えてしまいます。
しかし、ゲームドクターにご依頼をいただければデータを残したまま修理が可能かもしれません。
今回は「Nintendo Switchが水没した時に絶対にしてはいけないこと」と「水没してしまい電源が入らなくなった時にデータを残したまま修理する方法」を記事にしていきます。
目次
Nintendo Switchが水濡れしてしまった時にやってはいけないこと
では最初にSwitchが水濡れしてしまった時に、思わずやってしまいそうなことを順番に紹介していきます。
電源を入れたり、充電をする
水没してしまい電源が入らなくなってしまうと、思わず電源ボタンを押したり、充電をしてしまう方は非常に多いです。
しかし、内部に水分が入った状態で電気を流してしまうとショートを起こしてしまう可能性が非常に高いです。
元々、水没処置(内部の洗浄)で直っていたかもしれない修理が、基板修理になってしまうのはこの電源の投入でショートしてしまうのが主な原因です。
なので、水に濡れてしまった場合は絶対に電源を入れたり、充電をせずに修理を依頼するようにすれば、復旧率は上がります。
本体を振ってしまう
これもよくやりがちなのですが、水没した後に水を切ろうとしてしまい、本体を振ってしまうと中で水が動いてしまい、本来水没していなかった場所にまで水が入ってしまうことがあります。
なので、水に濡れた後は本体を水平にしたまま表面の水を拭き取るようにしましょう。
ドライヤーで乾かす
濡れた後に乾かそうと思って、ドライヤーをしてしまう方もいるのですが、まずドライヤーで温め続けると本体を壊してしまう可能性もあります。
外装の通気口に風を当てると、これも先ほどと同じで、風で内部にまで水が入ってしまう可能性もあるので、ドライヤーで乾かすよりジップロックなどに入れて保管するのがベストです。
この3点をやらないようにしてご依頼をいただければ、復旧率は比較的高くなるでしょう。
では、続いてゲームドクターで行う「水没して電源が入らなくなったSwitchを復旧する方法」をご紹介していきたいと思います。
水濡れして電源が入らないNintendo Switchを修理
今回運び込まれて来たのは「カバンの中で水筒のふたが開いて、水没してしまったSwitch」となります。
運び込まれて来た時の状態はコチラ
このように全く電源が入らない状態でした。
お客様は水没後、焦って電源を入れてしまったとのことで、ショートの可能性大です。
このまま分解を行い中身を確認していきます。
画像の赤で囲った箇所が水没の判定シールになるので、こちらが赤く変色していると水没していることになります。
裏面の水没による腐食がひどい状態でした。
ここまで来ると重症の部類に入ります。
ここから特殊な洗浄作業を行い、腐食を可能な限り落としていきます。
腐食は全て落として、綺麗になれば一旦電流が流れるかを確認するのですが、残念ながら電流が正常値流れ無かったので、メイン基板がショートしているかを確認していきます。
すると、充電ICのショートが確認できたので、そこを交換していきます。
交換後、再度電源を投入すると
無事、電源が入り充電もできるようになりました。
水没でのショートの場合、多数のICチップがショートしていることが多いのですが、今回は1つの ICチップのみのショートとなりました。
ここまでの作業時間は3日程、もちろんデータはそのままで修理をしています。
水没から復旧後は早急にバックアップ
一度、水に濡れて今回のように復旧したとしても、部品自体の劣化は止めることができないので、お手元に戻りましたら早急にバックアップを取ることを推奨しています。
ゲームデータを失わないようにするための大切な作業ですので、修理をご依頼いただいて復旧した方は必ずお願いいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Nintendo Switchが水没してしまい電源が入らなくなってしまうと焦ってしまう方も多いと思いますが、まず前半で紹介した対処法を必ず守っていただき、すぐに修理に出していただくとゲームデータを残せる可能性が高いです。
時間が経過すると復旧率は日に日に下がってしまうので、その点注意が必要です。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
ゲームドクターでは水没修理以外にも「ゲームが読み込まない」、「液晶が壊れた」、「電源が入らない」「充電ができない」、「高温スリープ」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。