Nintendo Switch 水没修理
【復旧率90%以上】NintendoSwitchが水没した時の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
先日、「去年購入したNintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)水没して電源が入らなくなってしまった」と問い合わせがありました。
Switchは防水性能がないため、水に非常に弱く少しの水滴でも水没してしまいます。
また、水没すると電源が入らなくなることが多く、公式の修理だと中のデータを取り出すことは難しくなります。
しかし、ゲームドクターであればゲームデータをそのままに修理することが可能です。
今回は「Switchが水没してしまった時の対処法」と「実際に水没したSwitchを修理する方法」をご紹介していきたいと思います。
目次
Nintendo Switchが水没した時にやってはいけないこと
冒頭でもお伝えしたようにSwitchには防水性能がありません。
なので、よくある水没事例として
・お風呂で使用していた
・鞄の中で水が溢れて一緒に入れていたSwitchが濡れた
・洗面台やトイレに落とした
・窓際に置いていたら結露や雨に濡れた
などなど、状況は様々です。
そして、Switchが水没してしまったと思ったら、まず下記のことは絶対にしないでください。
・電源を入れる・充電をする
・本体の水を落とすために揺らして水を切る
・ドライヤーなどで一気に乾かす
この3つのことは絶対にやってはいけません。
順番に理由とどうするべきかを解説していきます。
やってはいけないこと①:電源を入れたり・充電をしたりする
まず、「電源を入れたり・充電をしたり」すると、中に水が入っていた場合ショートする可能性が非常に高くなります。
電源が付いている場合、可能であればすぐにバックアップを取るのが最善ですが、殆どの方が通常使用してしまいます。
この行為は最もやってはいけない行為となります。
なので、水没して電源が入らなかった場合で、データが必要な場合、そのままにして修理店に持ち運ぶことをオススメします。
やってはいけないこと②:本体の水を落とすために揺らして水を切る
次に、本体の水を落とすために揺らして水を切ったりすると、中に水が入っていた場合、まだ水没してしない場所にまで水没の範囲が及んでしまうことがあります。
最悪それが原因で電源回路などがショートすることもあります。
水没した時は修理に出すまで平坦な場所に平行におくようにしてください。
やってはいけないこと③:ドライヤーなどで一気に乾かす
これもやりがちなのですが、水没した時は乾かせば直るは”ウソ”です。
完全に乾いてしまうとと次に腐食や錆が出て中の部品を急速に劣化させてしまいます。
修理屋目線で言うと意外と水に少し濡れていた方が復旧率は高いです。
あと、ドライヤーを使用するとさじ加減が分からず、熱で本体を壊してしまうこともあります。
なので、ドライヤーなどで乾かす行為はNGです。
では、水没したSwitchはどこで修理ができるのでしょうか?
水没したNintendoSwitchを修理するには?
Switchの修理方法として、以下の2つの方法があります。
メーカー修理
メーカー修理は公式な修理サービスです。
Switchが動かなくなった場合、購入後1年以内で正しい使い方をしており、外部損傷がない場合は、保証内で交換してもらえる可能性がありますが、水没の場合はほぼ100%の自損になるため、保証適用されない場合があります。
水没故障は内部の部品や基板の腐食や短絡であることが多いため、基板交換が必要になることがあります。 そのため、バックアップを取っていない場合、修理に出すとデータが全て消えてしまう可能性があります。この点に関しては依頼をする際に十分な注意が必要です。
修理期間は通常10日から14日ほどかかります。修理が完了して郵送で戻ってくるまでに約半月を見ておいた方が良いでしょう。
専門修理店に依頼する
ゲームドクターのようにSwitchの修理を専門に行う業者が全国にあります。
しかし、水没したSwitchを修理可能な店舗は少ないです。 理由としてはメーカー修理では基板交換や部品交換ですが、専門の修理店では基板修理や部品クリーニングを行います。 この修理は高度な技術と専門知識が必要になるため、扱える店舗が少ないです。
そのため、水没故障の場合は、修理店を慎重に選ぶことが重要です。
ゲームドクターでは水没修理であれば、修理期間は3日から5日ほどで完了します。 修理が成功し、復旧した場合は、全てのデータがそのまま残った状態でお返しすることが可能です。
また、万が一修理がうまくいかなかった場合でも、往復の送料のみを負担していただき、修理費用はかかりません。
ただし、水没は一度してしまうと修理が完了してもしても部品の劣化は止められないため、お早めのバックアップが必要です。
では、実際にゲームドクターで行った水没修理の事例をみていきましょう。
水没したNintendo Switch(有機ELモデル)を修理する
今回運び込まれて来たのは「机に置いていたSwitchに水をこぼしてしまい、そのまま電源が入らなくなってしまった」、Switch(有機ELモデル)です。
Switch・SwitchLiteの水没修理はもちろんですが、有機ELモデルの修理も行っております。
修理前の状態はこんな感じです。
電源が全く入らない状態です。
ここから分解を行い修理を進めていきます。
顕微鏡で確認すると、オーディオ制御チップの周りに腐食が見られました。
上の白い箇所が腐食がある所になります。
ここから水没特殊洗浄と損傷しているICチップを交換していきます。
修理が完了し、ICチップの電圧などを測定後、問題なければ組み立てを行い起動するかを確認していきます。
しっかり起動するようになりました。
もちろんゲームデータもそのままで修理完了となります。
水没は破損が酷いと復旧まで少しお時間がかかることがありますが、最短2日〜長くても5日以内にはご返却となります。
もちろん、Switch有機ELモデルだけでなく、通常のSwitchやSwitchLiteでも修理を行うことが可能です。
Switchを水没させないための予防法
Switchを水没させないための予防はただ1つ「水の近くにSwitchを置かない」 です。
よくあるのは
よくある水没パターン
・お風呂場で水没
・カバンの中で水がこぼれて水没
・冬の窓際で結露による水没
・洗面台やコップの水がかかったことによる水没
などが挙げられます。
Switchはもちろんですが、防水性能はないので、水がかかり中に入ってしまうと今回紹介した修理事例のように水没し、電源が入らないなくなることがあります。
そのため、特に夏場などは水没には十分に注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
水没してしまい電源が入らなくなってしまうと焦るとは思いますが、前半で紹介した対処法をしっかり行い、修理に持ち込めば復旧する可能性は高いです。
復旧後はゲームデータのバックアップを取り、新しいSwitchへのデータ移行を推奨しています。
*復旧しても部品の劣化は止められないので、時間が経つと再度電源が入らないなどのトラブルになってしまう可能性があるため。
ゲームドクターは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・最新のSwitch(有機ELモデル)にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。