コラム
新型Switch(有機ELモデル)を分解すると中身はがっかりな仕様!?
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
先日販売された新型Nintendo Switch(有機ELモデル)ですが、皆さん手に入られたでしょうか?
発売前から盛り上がったこの新型Switchですが、旧型Switchとどのような所が変更になったのでしょうか?
今回は実際に分解を行い、内部のチップから外装まで細かく旧型のSwitch比較し、性能面などを含めて変更点をまとめていきたいと思います。
新型Nintendo Switch(有機ELモデル)のスペックと主な変更点
では、まず公式に紹介されている旧型との変更点を解説していきます。
主な変更点は以下となります。
・ストレージが64GBへ
・スピーカーが進化しよりクリアなサウンドが出せるようになる
・スタンドの幅が広がり角度もつく
・テレビドックに有線LANが搭載される
この4つが主な変更点となります。
正直マイナーチェンジレベルの変更数ではありますが、一番大きな点といえば有機ELディスプレイになったことが旧型と大きく違う所になります。
【修理屋が解説】新型Switchの有機EL液晶(画面)は割れやすい!?
有機ELディスプレイは通常の液晶(LCD)に比べて非常に表示性能が高く、発色も良いのでゲームには最適のディスプレイとなります
旧型のディスプレイサイズは6.2インチなので、実際のサイズは0.8インチしか変わってないのですが、もっと大きくなったように感じる大きさでもあります。
内部ストレージに関しても旧型の32GBから64GBへ増加しているので、より多くのゲームデータなどを保存することが可能です。
スピーカーも強化されてよりクリアなサウンドになっているので、Switch本体でゲームをする時に迫力のあるサウンドでゲームをすることが可能です。
続いて、スタンドですが旧型のスタンドは背面の左端にありましたが、新型はタブレットPCのように全体にスタンドが広がっています。
スタンドの可変幅も広いので、色んな角度でゲームをすることが可能です。
旧型のスタンドは劣化でスタンド自体が取れてしまうことが多かったのですが、この新型のスタンドはバックカバーにしっかり固定がされているので、取れることは無いでしょう。
本体の主な変更点はこのぐらいで、あとはテレビドックが有線LAN対応になっているので、無線より安定したオオンライン対戦も可能となっています。
ちなみに旧型のSwitchのドックもアダプターを購入すれば、有線LANで接続することは可能です。
ここまでは情報としてよく出回っているものになりますが、ここからは実際に分解を行なって中身のCPUやメモリ類を確認していきたいと思います。
新型Nintendo Switch(有機ELモデル)を分解し内部のチップを確認
新型Nintendo Switchは旧型と性能面では殆ど変わっていないとされていますが、実際の所はどうなのでしょうか?
まず、ゲームドクターの施設にもよく来ていただいている、スマホやガジェットの分解やレビューをされているスマライフさんが新型Switchの分解をしていますので、そちらをご覧ください。
この動画を見ていただいたら分かるように、内部のCPUやメモリのアップグレードは行なっておらず、旧型SwitchやSwitchLiteと性能面では同じとなります。
CPUもNVIDIAの「ODNX10-A1」が採用され、SwitchLiteと1つ前のSwitchと同じCPUとなります。
バッテリーの接続時間も変わらないので、前モデルと同じ消費電力となっています。
メモリも4GBとここも変わらずでした。
基板の搭載チップは前のモデルと殆ど変わらず、電源系統の回路も同じものになっていました。
基板のサイズは旧型より一回り小さくなっています。
なので、今回の新型Switchは主要部品のアップグレードはされていますが、内部の性能面はアップグレードしていないので、がっがりした方も多いのではないでしょうか。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
大きく綺麗な画面でゲームを楽しみたい方は新型Switchをオススメしますし、特にそんなことも無く、普段テレビで遊ぶことが多い方は旧型のSwitchでも十分かもしれません。
次の次世代のSwitchでは性能アップされる、もしくは別のゲーム機として出て来そうですが、それまではゲームとしての性能アップは無さそうです。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
ゲームドクターでは旧型のSwitch/SwitchLiteに対して
「液晶破損」、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「基板修理(電源が入らない)」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
新型のSwitchに対してはまだパーツが手に入らないので、「基板修理(電源が入らない等)」や「水没修理」のみの対応となります。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。