Nintendo Switch 充電不良の修理
Switchが角度によって充電できず、起動もしない場合の対処法
Nintendo Switch/Switch Lite修理専門のゲームドクターです。
本日は起動しなくなってしまったNintendo Switchの修理をご紹介いたします。
充電コネクターの角度により充電が出来ていたのですが、徐々に充電が出来なくなり、ドックに接続をしてもテレビにも映らず充電が映らないとのこと。
最終的には全く充電が出来なくなり、ゲームドクターに修理のご依頼をいただきました。
こういった症状ですと、USBコネクターの交換や基板修理を行う事でデータを消さずに修理が可能です。
今回はUSBコネクターの交換で復旧しておりますので、修理レポートのご紹介をいたします。
充電が出来ないNintendo SwitchのUSBコネクターの交換
こちらが今回修理を行ったNintendo Switchです。
電流値を測定してみるとUSBコネクターがショートしており、値が表示されなくなっておりました。
充電コネクターをグラつかせてみるとかなりグラつきがあり、内部のUSBコネクターの接点が外れている可能性があります。
確認の為テスト用のドックにも接続を行いました。
それではさっそく分解・修理を行っていきます。
外装の分解を行い、内部の電子基板の取り外しを行います。
次に破損しているUSBコネクターを取り外します。
USBコネクターの取り外しを行うと、基板側にUSBコネクターの接続部分が残っておりました。
グラつきの原因はUSBコネクタの接続部分が破損しているため、通常のコネクターよりグラついていたのですね。
取り外したUSBコネクターも確認してみると、
USBコネクターの接点部分も破損しておりました。
最初に電流測定値で確認を行った際にショートして電流値が測定出来なかったのはUSBコネクターの接点部分が破損しているのが原因でした。
このままでは新しいUSBコネクターの取り付けが出来ないため、基板側に残ってしまっているUSBコネクターの接続部分と接点部分を綺麗に清掃を行います。
清掃が終わると新しいUSBコネクターの取り付けを行い、まずは基板単体で電流値の測定を行い、正常に取付が出来ているかの確認を行います。
しっかり電流も流れております。
それでは組み立てを行い、実際に充電をしていきましょう。
しっかり充電マークが表示されていますね。
このまま数分充電を行うと、
電源も入りしっかり復旧いたしました。
ドックに接続を行うと、テレビにも正常に表示されました。
修理期間は2日程で、もちろんデータも消さずに修理完了です。
充電コネクターの角度によって充電ができない場合は注意
よくお問い合わせでもお聞きしますが、充電コネクターの角度により充電が出来ていたり、徐々に充電が出来なくなってしまう症状は、そのまま無理に充電を行うとUSBコネクターの破損が原因で内部の電子基板までショートしてしまう可能性がございます。
こうなってしまうと今回の修理のように、USBコネクターの交換のみでは復旧せず基板修理が必要になりますので、充電が出来にくくなったなどお困りの際は早急に修理をすることをお勧めします。
もちろんゲームドクターでは基板修理が必要な場合でもデータを消さずに修理は可能ですのでご安心ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回の充電不良の症状以外にも、ゲームドクターでは【急に起動しなくなった】【エラーコードが出てゲームが出来ない】【ゲームカード・SDカードが読み込まない】【画面が割れてしまった】【キャラクターが勝手に動いてしまう】など、様々な症状の修理が可能です。
もちろんどういった症状でも復旧した場合はお客様の大事なデータは消さずに修理可能です。
Nintendo Switch/Switch Liteの故障やトラブルでお困りの際はぜひゲームドクターにお任せください。
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。