Nintendo Switch ジョイコン読み込み不良の修理
【3分で分かる】Switchのジョイコンにグラつきが出た時の対処法
Switch/SwitchLite専門修理のゲームドクターです。
Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)でゲームをプレイしている最中、ふとジョイコンのぐらつきが気になった経験はありませんか。最初は小さな違和感でも、次第に大きくなり、操作に集中できなくなってしまう。
このジョイコンのぐらつきは、実は非常に多くのユーザーが直面する一般的なトラブルの一つです。購入したばかりの頃はカチッと固定されていたはずなのに、いつの間にかカタカタと動くようになり、
「このまま使い続けて大丈夫だろうか」
「プレイ中に突然外れてしまわないか」
と不安に感じる方も少なくありません。
この記事では、毎日数多くのSwitch修理に携わるゲームドクターのプロの修理スタッフの視点から、ジョイコンがぐらつく原因を徹底的に掘り下げます。
さらに、ご家庭ですぐに試せる応急処置から、その場しのぎの対策がもたらすリスク、そして最終的に問題を解決するための「修理」と「買い替え」という選択肢について、それぞれのメリット・デメリットを客観的に比較・解説します。
目次
Switchのジョイコンがぐらつく主な原因は?

ジョイコンのぐらつきは、単一の原因ではなく、複数の要因が絡み合って発生することがほとんどです。主な原因は、本体とジョイコンを接続する「レール」部分の摩耗、破損、そして緩みです。
原因1:本体側レール(スライダー)の摩耗・破損
最も多く見られる原因が、Switch本体側にある金属製のレール(スライドレール)の摩耗です。ジョイコンは、このレールに沿ってスライドさせることで本体に装着されます。日々の着脱、特に携帯モードで頻繁に遊ぶ場合、この抜き差しの動作が繰り返されることで、金属製のレールが少しずつ削れて摩耗します。
レールが摩耗すると、ジョイコンを固定するための溝が浅くなり、本来あるべき固定力が失われます。その結果、ジョイコンと本体の間に隙間が生まれ、上下左右の「ぐらつき」として現れるわけです。
特に長期間使用しているSwitchでは、この経年劣化による摩耗がぐらつきの主犯となっているケースが非常に多いです。
原因2:ジョイコン側ロック部品(プラスチック製)の摩耗
次に多いのが、ジョイコン側に内蔵されているロック機構の摩耗です。
ジョイコンを本体レールに「カチッ」と音が鳴るまで差し込むと、ジョイコン内部にある小さなプラスチック製のロック部品が飛び出し、本体レールの溝に引っかかって固定される仕組みになっています。
しかし、このロック部品はプラスチック製のため、金属製の本体レールとの摩擦によって摩耗しやすいという弱点があります。この小さな部品の角が丸くなったり、欠けてしまったりすると、本体レールにしっかりと引っかからなくなり、固定が甘くなります。
その結果、背面のリリースボタンを押していないのにジョイコンが上にスッと抜けてしまったり、大きなぐらつきにつながったりします。
原因3:本体側スライドレールのネジの緩み
見落としがちですが、Switch本体側のスライドレールを固定しているネジが緩んでいることも、ぐらつきの原因になります。このレールは数本のネジで本体に固定されていますが、長期間の使用による振動や、ジョイコンの着脱時にかかる負荷の蓄積によって、これらのネジが少しずつ緩んでくることがあります。
ネジが緩むと、レール自体が本体に対して不安定な状態になり、しっかりと固定されなくなります。その結果、ジョイコンを装着した際にレールごと動いてしまい、大きなぐらつきとして感じられるわけです。この場合、レールやロック部品自体に摩耗がなくてもぐらつきが発生します。
時間が経つとほぼ確実に発生するので、定期的に確認する必要があります。
原因4:落下などの衝撃による物理的な破損
Switch本体やジョイコンを床に落としてしまった、どこかにぶつけてしまったといった物理的な衝撃も、ぐらつきの直接的な原因になります。強い衝撃が加わることで、本体側のレールやジョイコン側の接続部分が変形したり、内部のフレームに歪みが生じたりすることがあります。
外見上は特に傷や破損が見られなくても、内部で精密な部品がダメージを受けているケースも少なくありません。落とした直後から急にぐらつきがひどくなった場合は、この物理破損を疑う必要があります。
原因5:異物の混入
意外と見落としがちなのが、レール部分へのホコリやゴミ、お菓子のカスなどの異物の混入です。本体側のレールとジョイコン側の溝の間に異物が詰まると、ジョイコンが奥まで完全に差し込めなくなります。
これにより、ロック機構が正常に作動せず、中途半端な位置で固定されるため、ぐらつきが発生します。この場合は、内部部品の摩耗や破損ではないため、簡単なクリーニングで改善する可能性があります。
まずは自分で試せる!ジョイコンのぐらつき対処法

専門的な修理に出す前に、いくつか自分で試せる対処法があります。ただし、これらは根本的な解決策ではなく、あくまで一時的な措置であることを理解しておいてください。
レール部分の清掃とネジの確認
・清掃
前述の通り、異物の混入が原因である場合、清掃が有効です。Switch本体の電源を切り、ジョイコンを取り外します。本体側とジョイコン側のレール部分にエアダスターを吹き付け、ホコリなどを吹き飛ばすか、柔らかい歯ブラシでゆっくり掃除してください。
この時に金属のピンセットなどで掃除するのをショートの原因にもなるので、厳禁です。
・ネジの締めなおし
本体側スライドレールのネジの緩みが原因の場合、これを締め直すことで改善する可能性があります。
Switch本体の側面にあるレールのネジを確認し、もし緩んでいるようであれば、適合するサイズの精密プラスドライバーで慎重に締め直します。ただし、締めすぎはネジ山を潰す原因になるため、軽く抵抗を感じる程度で止めることが重要です。
【非推奨】自分で部品交換(セルフリペア)するリスク
インターネット上では、ジョイコンのスライドレールなどを交換するための修理キットが安価で販売されています。動画サイトなどでも交換手順が紹介されており、一見すると簡単にできそうに思えるかもしれません。しかし、専門知識のない状態での自己修理には、非常に大きなリスクが伴います。
フレキシブルケーブルの断線: ジョイコン内部は、非常に薄くデリケートなフレキシブルケーブル(フレキケーブル)で各部品が接続されています。分解の際にこれらのケーブルを少しでも傷つけてしまうと、ボタンが効かなくなったり、振動しなくなったりと、新たな故障を生み出します。ケーブルの修理は部品交換よりも高額になるケースがほとんどです。
ネジ山の潰れ: Switchに使用されているネジは非常に小さく、専用の精密ドライバーが必要です。サイズの合わない工具を使うと、簡単にネジ山が潰れてしまい、二度と開けられなくなる可能性があります。
バッテリーの破損: ジョイコン内部や本体にはリチウムイオンバッテリーが搭載されています。分解作業中に誤ってバッテリーを傷つけてしまうと、発煙や発火の原因となり、大変危険です。
修理不可になる可能性: 自己修理に失敗し、状態を悪化させてしまった場合、その後のメーカー公式修理や専門修理店での修理を断られてしまうことがあります。安価に済ませようとした結果、買い替え以外の選択肢がなくなるという最悪の事態も想定されます。
これらのリスクを考えると、安易な自己修理はおすすめできません。
ジョイコンのぐらつきを放置すると起こること

「少しぐらつくくらいなら、まだ使える」と放置してしまうと、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
症状の悪化と操作への影響
軽度のぐらつきは、摩耗や緩みが始まった初期段階のサインです。そのまま使い続けると、当然ながら摩耗はさらに進行し、ぐらつきはどんどん大きくなります。
最終的には、ゲームプレイ中の激しい操作でジョイコンが本体から完全に外れてしまう事態にもなりかねません。これにより、決定的な場面での操作ミスを誘発したり、ゲームへの集中を著しく妨げたりします。
接触不良による認識エラー
ぐらつきによってジョイコンと本体の接続端子の接触が不安定になると、Switchがジョイコンを正しく認識しなくなることがあります。突然「ジョイコンが接続されました」という表示が頻繁に出たり、逆に接続が切れて操作不能になったりします。
また、充電が正常に行われなくなり、いつの間にかジョイコンのバッテリーが切れているといったトラブルにもつながります。
最悪の場合、本体側の故障につながることも
最も避けたいのが、本体側へのダメージです。ジョイコンがぐらついた状態で無理な力がかかり続けると、負荷は本体側のスライディングレールに集中します。このレールが変形したり、破損したりした場合、修理費用はジョイコンの修理や交換よりもはるかに高額になります。
ジョイコンだけの問題だったはずが、放置したことでSwitch本体そのものの高額修理が必要になるリスクがあるわけです。
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ぐらつきが改善しない場合の選択肢:修理か買い替えか

応急処置では改善が見られない場合、本格的な対応を検討する必要があります。
主な選択肢は「買い替え」と「修理」の2つです。
選択肢1:新しいジョイコンに買い替える
メリット:
・最も手っ取り早く、すぐに問題を解決できます。
・限定カラーなど、新しいデザインのジョイコンで気分を一新できます。
デメリット:
・費用が高い。左右セットのメーカー希望小売価格は8,000円(税込)ほどと、決して安価ではありません。
・まだ使えるかもしれないコントローラーを廃棄することになります。
すぐにでも快適なプレイ環境を取り戻したい、あるいは保証期間がとうに過ぎていて修理費用と大差ないと感じる場合には、買い替えが合理的な選択肢です。
選択肢2:任天堂の公式サポートに修理を依頼する
メリット:
・メーカー公式という絶対的な安心感があります。
・修理には純正の部品が使用されます。
・修理費用は非正規店の修理に比べて安価になる可能性が高い
デメリット:
・修理期間が長い傾向にあります(公式サイトでは通常10日〜14日、混雑状況によってはそれ以上)。
・修理の過程で、本体やジョイコンのデータが初期化される可能性があります。
保証期間内であれば、まずは公式サポートに相談するのが基本です。ただし、長期間ゲームができない期間が発生することや、データ消失のリスクは念頭に置く必要があります。
選択肢3:非正規の専門修理店に依頼する
メリット:
・データを消さずに修理してもらえることがほとんどです。
・修理スピードが速い(店舗によっては即日対応も可能)。
デメリット:
・店舗によって技術力やサービスの質にばらつきがあります。
・一度非正規店で修理すると、以降の公式サポートが受けられなくなる場合があります。
「とにかく早く直したい」「セーブデータを絶対に消したくない」という強い要望がある場合には、信頼できる専門修理店への依頼が非常に有効な選択肢です。
専門修理店なら「ゲームドクター」がおすすめな理由

ジョイコンのぐらつき修理は、原因が本体側にあるのか、ジョイコン側にあるのかを的確に診断し、適切な部品を交換する必要があります。もしあなたが「データを消さずに、早く、そして確実に直したい」とお考えなら、私たちゲームドクターにご相談ください。
ゲームドクターの特徴は以下です。
セーブデータが消えない
ゲームドクターの修理は、故障した部品のみを交換する「部分修理」です。そのため、基板に触れる必要がなく、お客様がこれまでプレイしてきた大切なセーブデータを初期化することなく、そのままの状態で修理を完了させることが可能です。
最短1日で修理が可能
郵送修理対応になりますが、スライドレールの交換ですと最短1日〜でご返却可能です。全国どこからでも郵送対応可能です。
修理実績3000台以上
これまでに3000台以上のSwitch(SwitchLiteを含む)を修理してきた経験豊富な技術スタッフが、1台1台丁寧に診断・作業を行います。ジョイコンのぐらつきだけでなく、あらゆる故障パターンに対応できるノウハウがあります。
修理不可能の場合料金不要
万が一、水没や基板の深刻な損傷などで修理が不可能な状態であった場合、修理費用や作業費用は一切いただきません。安心してご依頼いただける成功報酬型の料金体系を採用しています。
ジョイコンのぐらつきは、放置すればするほど状況を悪化させる可能性があります。
大切なSwitchでこれからも長く快適に遊び続けるために、ぜひ一度ゲームドクターへお気軽にご相談ください。
過去の修理事例は以下です!
よくある質問(FAQ)
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ジョイコンのぐらつきは保証期間内なら無償で修理できますか?
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購入から1年間のメーカー保証期間内であれば、自然故障と判断された場合に無償修理の対象となる可能性があります。
ただし、落下などの衝撃による破損や、お客様の過失が原因と判断された場合は有償修理となります。まずは任天堂のオンライン修理受付で保証状況を確認してください。
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プロコンでも同じようなぐらつきは起こりますか?
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Proコントローラーは本体に直接接続する構造ではないため、ジョイコンのような物理的なぐらつきは発生しません。
ただし、スティックの摩耗によるドリフト現象や、長期間の使用によるボタンの不具合などは発生する可能性があります。
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ぐらつき防止のアクセサリーは効果がありますか?
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ぐらつき防止のアクセサリーは効果がありますか?
ジョイコンと本体の隙間を埋めるシリコン製のパーツや、グリップ力を向上させるカバーなどが市販されています。
これらは軽度のぐらつきを軽減する効果が期待できますが、摩耗してしまった部品を修復するものではないため、根本的な解決にはなりません。あくまで快適にプレイするための補助的なアイテムと考えるのが良いでしょう。
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修理に出す前にバックアップは必要ですか?
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任天堂の公式修理ではデータが初期化される可能性があるため、「Nintendo Switch Online」に加入している場合は「セーブデータお預かり」機能で対応ソフトのデータをバックアップしておくことを強く推奨します。
ゲームドクターのようなデータ保持を原則とする修理店に依頼する場合でも、万が一に備えてバックアップを取っておくとより安心です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Switchのジョイコンに発生するぐらつきは、多くの場合、本体レールやジョイコン内部のロック部品の摩耗、あるいはレール固定ネジの緩みといった物理的な要因が原因です。
この問題を放置すると、操作性の低下だけでなく、接触不良や本体側の故障といった、より深刻で高額な修理が必要な事態に発展するリスクがあるので、お早めの修理対応を推奨しています。
ゲームドクターは今まで3000台以上のSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しています。
様々な故障内容に対応しており、「ゲームが読み込まない」、「充電ができない」「高温スリープ」、「水没」、「電源が入らない」、「エラーコード解除」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。
SwitchやSwitchLite・Switch(有機ELモデル)・最新のSwitch2にも対応しております。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
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この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。