Nintendo Switch 基板修理
Switchの画面が青い!?ブルースクリーンを修理【原因と対処法は?】
Switch/SwitchLite修理専門のゲームドクターです。
今回は「落とした後に急に画面がフリーズし、NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)の画面が青くなり(ブルースクリーン)起動ができなくなった」とお問い合わせをいただきました。
このブルースクリーンはSwitchに非常に多いトラブルかつ”致命的な損傷”となります。
基本的に基板の破損となるため、メーカー修理では”基板交換”となりため、データが消えてしまうのでバックアップを取っていなければデータは全て無くなります。
メーカー以外の修理屋でもこのブルースクリーンを直せる所は少なく、対応できない場合が多いです。
そんな時にゲームドクターにご依頼をいただければ、”基板修理”を行いゲームデータを維持したまま最短3日〜で修理が可能です。
本記事では「Switchがブルースクリーンになる原因」と「 ブルースクリーンから復旧する方法」をご紹介していきます。
修理例②:落下後にブルースクリーンになったNintendo Switch
では、2台目の修理例を見ていきます。
こちらは落下後にブルースクリーンになってしまったSwitchです。本体の湾曲がかなりひどい状態でした。
ここから分解をしてメモリチップを確認していきます。
次は修理例-1で紹介したメモリチップと逆側のチップに以上があると点検で判明いたしました。
取り外して中を確認していきます。
パターンが2箇所断線していました。他の箇所はアースなので特に気にしなくても大丈夫です。
断線している箇所をエナメル線で修復します。この作業は”超”が付くほどに難易度が高いです。
同じく、メモリチップをリボールして再度取り付けていきます。
そして起動をさせると
無事、復旧いたしました。
修理例③:叩いてしまってブルースクリーンになったNintendo Switch
続いては上記で紹介した2つの例とはまた違った箇所の破損で、ブルースクリーンになったSwitchの修理例となります。
状態としては同じブルースクリーンとなりますが、破損箇所が異なっていたので、分解をして確認していきましょう。
Switchをメインで制御しているCPUと呼ばれる部品の回路の一部が断線してしまっていました。
上記の写真の茶色くなった箇所には元々他の箇所のように銀色のパターンがあったのですが、落下などの衝撃で剥離してしまい断線し、ブルースクリーンになってしまっていました。
まずはこの回路修復を行なっていきます。
髪の毛より細いエナメル線を使用し、回路の修復を行なっていきます。
この作業は非常に細かく高い修理技術を必要とします。
続いて外したCPUをリボールと呼ばれる作業を行い、再度メイン基板に取り付けいていきます。
この数百個あるボール半田を均等な大きさに取り付けて、メイン基板にCPUをしっかり取り付けないとブルースクリーンは解除されません。
この作業はSwitch修理の中でも最高難易度の作業になり、行える修理店も限られてきます。
取り付けが完了すれば、組み立てて動作の確認を行なっていきます。
しっかり起動いたしました。
CPUを取り外し、回路修復後に再度CPUを取り付けるという難易度が高い修理でしたが、無事データもそのままで修理が完了いたしました。
ブルースクリーンは一時的に解除されても、すぐに画面がフリーズして再度ブルースクリーンになってしまう可能性があるので、1日程充電しながら様子をみて問題なければご返却となります。
復旧すればデータもそのままでご返却可能ですが、冒頭でもお伝えしたようにブルースクリーンはSwitch本体のメイン基板の湾曲によって起こります。根本的な原因である基板の湾曲は直すことができないので、やはり衝撃などで再発のリスクがあります。
なので、すぐにゲームデータのバックアップを取っていただき、再度なってしまった場合は買い替えを推奨します。
Nintendo Switchのブルースクリーンの修理を動画で解説
スマライフさんという現役のリペアマンでガジェット系・修理系のブログやYoutubeチャンネルを運営する方に実際に施設に来ていただき、Switchのブルースクリーンの修理をして頂きましたので、「ゲームドクターではどのように修理を行っているのか?」と気になる方は、一度スマライフさんのYoutube動画を見て頂ければと思います。
Switchのブルースクリーン修理はどこに依頼すればいい?
Switchの修理をする方法として2つの方法があります。
メーカー修理
メーカー修理は公式修理になります。
ブルースクリーンは万が一、購入後1年以内に正しい使い方で本体にも損傷がない場合、保証内で交換していただける可能性はありますが、落下などによる自損や保証期間の場合は有償での交換となります。
ブルースクリーンは上記でも説明したように、重度の基板破損となるため、基本的には基板交換になるため、バックアップを取っていない場合は、データが全て消えてしまいます。
なので、その点は依頼をする場合、注意が必要です。
修理期間は10日〜14日ほどとされ、郵送で戻って来るまでは半月ほどを見ておいて方がいいでしょう。
メーカー以外で修理する場合
ゲームドクターのようにSwitchを専門に修理を行う業者が全国にあります。
しかし、ブルースクリーンのような重度の故障を取り扱えるお店は少ないでしょう。
また、修理方法が確立されていない状態で修理を行うお店もあり、ゲームドクターにも他店で修理を行い症状が悪化したSwitchを何度も修理してきました。
そのため、ブルースクリーンのような重度の故障は修理するお店を慎重に選ぶようにしてください。
ゲームドクターではブルースクリーンは基板修理になるため、修理期間は3日〜5日ほどで完了します。
もちろん、復旧した場合、全てのデータは残ったままでお返しすることが可能です。
また、万が一復旧できなかった場合は、往復送料のみで修理費用はいただきませんので、安心してご依頼をいただけるようにしております。
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。