Nintendo Switch SDカードの修理
【原因は?】SwitchにSDカードが読み込まない場合の対処法
Switch/SwitchLite修理専門のゲームドクターです。
「Nintendo SwitchにSDカードが読み込まなくなった」、「読み込んでも勝手にSDカードが抜かれたと表示される」
などの症状になってしまっていませんか?
SDカードにはダウンロードソフトデータや画像や動画が保存でき、特にダウンロード版で遊ぶ機会が多い方は読み込まないと結構致命的です。
このSDカード読み込み不良はゲームドクターの問い合わせでもよくあり、今回は「SDカードが読み込まなくなる理由」と「その対処法と修理の過程」をご紹介していきます。
目次
Nintendo SwitchにSDカードが読み込まない・認識しない理由
任天堂スイッチのSDカードが読み込まなくなると上の画像のように、SDカードが差さっているにも関わらず、SDカードが設定画面上で挿入されていないことになります。
その他にも次の画像のように何もしていないのに「SDカードが抜かれました」と警告が出てしまうこともあります。
このようなトラブルがSDカード読み込み不良となります。
これになってしまう原因として、「SDスロットの破損」もしくは「SDスロットの部品コネクター」が原因となり、基本的にSDカードの抜き差しのしすぎもしくは、経年劣化や本体への衝撃などのよる破損が考えられます。
壊れてしまうと修理しないといけなくなるのですが、本当にSDカードスロットが悪いのかどうかをまずは判断する必要があります。
Nintendo SwitchのSDカードを修理する前に確認すること
まず、「SDカード自体が壊れている」可能性もあるので、SDカードを複数枚持っていれば何枚かで確認するようにしてください。
SDカードも読み込み部分の摩耗により読みにくくなったりすることもあります。
全てのSDカードで読み込まなかった場合、一度Swicthを再起動し再度同じように試してください。システム的な問題で読み込んで無い可能性もあります。
それでも解決しない場合は修理する必要があります。
SDカードが読み込まないSwitchを修理する方法
Switchの修理方法は2つあります。
メーカーに修理を依頼する場合
メーカーに修理を依頼する際には、まずNintendoの修理サポートに連絡し、修理手続きを進める必要があります。
自然故障で保証期間内の場合は、基本的に無償で対応してもらえますので、特に費用の心配は不要です。
保証期間が過ぎている場合や自損による故障の場合でも、有償で修理を受け付けてもらえます。
修理期間は平均して10日から14日程度かかるため、修理完了までには多少の時間が必要です。
特に忙しい時期や部品の在庫状況によっては、更に時間がかかる場合もあります。
専門の修理店に依頼する場合
その他、ゲームドクターのような専門の修理店に依頼する方法もあります。。
保証期間内で無償修理を希望する場合は、時間がかかることを覚悟の上でメーカー修理を選ぶのが賢明ですが、自損や保証期間外で早急に修理を終えたい場合には、メーカー以外の専門の修理店に依頼するのも一つの手段です。
例えばゲームドクターでは、最短1日(輸送期間を除く)で修理を完了することが可能です。もちろん、データもそのまま保持した状態で修理を行うことができます。
では、実際にゲームドクターでの修理例も合わせて紹介をしていきます。
Nintendo SwitchのSDカードスロットを交換・修理する
冒頭でも説明したようにSDカードの読み込み不良による破損において「SDスロットの破損」もしくは「SDスロットの部品コネクター破損」があります。
今回は修理事例を2つほど紹介していきます。
Nintendo SwitchにSDカード認識したりしなかったりする
最初に運び込まれてきたのは、「SDカードが読んだり読まなかったりするNintendo Switch」です。
SDスロットの破損の場合は破損したSDスロットを取り外し、新しいSDスロットに交換をしていきます。
Switchの背面プラスチックカバーを外すと、すぐにSDスロットは取り外しすることが可能です。
Switchの修理の中でも最も簡単な修理にはなりますが、コネクターを外す時やつける時には注意が必要です。自己修理は簡単とはいえ、オススメはあまりしません。
こちらがSDスロットの部品となります。
これを新品に交換し、通常であれば交換作業はここで完了となります。
しかし今回のSwitchはスロットを交換しても読み込まなかったので、コネクターをチャックしていきます。
もし、SDスロットを交換して直らなければ、SDスロットを取り付けているコネクターが壊れていることになります。
このコネクターの足がSDカードを抜き差しの動きで半田割れを起こし取れてしまいます。
コネクターの足が破損した場合は、再度足を半田で取り付けていくのですが、周りにプラスチック製の部品も多くあるので溶かさないように慎重に行なっていきます。
問題なく作業が終われば組み立てて読み込みを確認していきます。
読み込みが確認できれば作業は完了となります。
*元のSDスロットに戻すと読み込みができなかったので、今回はコネクターとSDスロットの両方の修理が必要でした。
他社で復旧しなかったSDカード読み込み不良のNintendo Switch
続いては他社の同業者様でSDスロットの交換を行い復旧しなかったNintendo Switcnです。
この場合は基本的にコネクターピンの故障になるので、基板を検査していきます。
画像では分かりにくいですが、コネクターの足が半田割れを起こしているので、修復作業を行なっていきます。
こちらも慎重にピンの修正を行い、再度読み込みテストを行います。
無事、読み込むようになりました。
こちらのSwitchはSDカードスロット自体は元のパーツで問題無かったので、コネクターの修理のみとなりました。
ここまでの修理時間は1日〜2日(往復輸送期間抜き)でデータもそのままで修理完了です。
念の為、勝手にSDカードが抜かれたりのエラーが発生しないかの動作検証も行なってご返送となります。
SwitchのSDスロットを壊れないようにする予防
では、最後にSDスロットを壊れにくくする予防策を紹介していきます。
SDカードの差し込みに注意
SDカードを反対に差してしまったり、斜めに無理やり差してしまうと中のSDスロットのピンが折れてしまうリスクがあるため、注意が必要です。
正しい向きを確認した上で、ゆっくり差し込むようにしましょう。
破損したSDカードは差し込まない
SDカードも割れたり、傷ついたりで壊れることがあります。
壊れたSDカードを差し込むことで、スロット側も壊してしまうことがあるので、少しでも欠けていたり、割れていたりした場合は差し込むのを控えるようにしてください。
Switchのスタンドを無くさない
SDスロットの部分にはスタンドがあると思いますが、このスタンドはSDスロットの部分を保護してくれる役割もあります。
これを無くすとゴミや粉塵が中に入り込み、読み込み不良の原因になりますので、なるべく取れて無くさないように注意しましょう。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
SDスロットが壊れてしまうとダウンロードデータなどが読み込めなくなるので、かなり不便します。
最後に書いた対策などはしっかり守っていただき、なるべく壊さないようにして、万が一壊れてしまった場合はお気軽にご連絡ください。
ゲームドクターでは今まで数百台規模でSwitchを修理してきた、プロのリペアスタッフが常駐しているので、修理完了までの期間も早くなるべく早くお客様の手元にSwitchをご返却させていただきます。
SDスロット修理以外にも 「ゲームが読み込まない」、「高温スリープ」、「液晶破損」、「充電ができない」、「電源が入らない」、「ジョイコンが読み込まない」「エラーコード」 などほぼ全ての故障に対して修理することが可能です。 Switchだけでなく、Switch Liteでも修理対応可能です。
基本的にデータも消さずに、最短1日〜で修理対応が可能で、全国どこからでも郵送修理対応が可能です。
まずは、お困りの方はお気軽にご相談ください!
この記事の監修者
ゲームドクター リペアスタッフ
ゲームドクターでは基板修理などの高度な技術を持ったリペアスタッフが2名在籍。両スタッフがSwitchのみならずスマートフォンやパソコンなどの修理に5年程携わり、NintendoSwitchが発売されて以降、Switch修理の技術を取得。2年程、修理技術の向上に努め、昨年の2020年10月に専門の修理屋として独立。設立後、お陰様で現在までに数百台のSwitch/SwitchLiteの修理をさせていただきました。
これまで数千台規模のデバイス修理やNintendoSwitch/SwitchLiteを修理してきた経験を元に、読者に分かりやすく修理記事をまとめていきます。